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フィニッシャーズメダルをめざして

担当:加藤基(日本体育協会公認アスレティックトレーナー)

第4回 ランナーを支えるツール

ここでは皆さんのランニングをサポートしてくれるツールとして、シューズ、時計をご紹介します。

シューズ

最近ではいろいろなタイプのシューズが店頭に並んでいます。デザインや色などでシューズを選ぶのもマラソンの楽しみの1つですが、シューズは足を守ってくれる唯一の道具です。ぜひ機能的に自分にピッタリのものを選びたいですね。
シューズ選びで大切なのは、「①自分の目的にあったシューズを選ぶ」、「②自分の足にあったシューズを選ぶ」「③試し履きでは必ず両足に履き数歩歩く」です。

①自分の目的に合ったシューズを選ぶ

さまざまなシューズがありますが、それぞれのシューズに特徴があり、何をするためのシューズなのかによって選ぶものを変える必要があります。
例えば、「シューズはとにかく軽い方がいい」という声をたまに耳にしますが、ランニングに慣れていない初心者の方には、多少重さがあってもクッション性や安定性のあるシューズがおすすめです。また、一方、ランニングの経験があって、より速さを求めたトレーニングをするランナーのシューズには、フィット性、軽量性、グリップ性が求められます。
よくトレーニングを積んだランナーはトレーニングの内容によって、クッション性のあるシューズとフィット性・軽量性のあるシューズを使い分けたりもします。このようにトレーニングの内容によってシューズを履き替えることが理想的ですが、それが難しい場合にはすべての機能をまんべんなく備えた万能型のシューズを探すのがよいでしょう。

②自分の足にあったシューズを選ぶ

シューズを選ぶときにはサイズ(足長)を基準に選ぶと思います。それ以外にも足幅や踵の向きも重要な要因です。特に足幅については気にせずにシューズを選んでいる方が少なくありません。最近はランニングシューズにも幅広タイプが増えているため、デザインで選んだら実は幅広タイプでサイズがゆるかったということが起こったりします。自分の足がどんなタイプか、シューズがどんなタイプかは実際に店舗の販売員の方に質問をしたり、雑誌やHPに紹介されているものを参考にしたりしていただくのがいいと思います。

③試し履きでは必ず両足に履き数歩歩く

どんなタイプのシューズを選ぶにしても必ず両足に履いて数歩歩き、履いたときの違和感がないかを確認することが必要です。最近ではインターネット通販などでシューズを買うことができますが、一度も履いたことのないシューズを買うことはおすすめできません。ぜひ一度、店舗で試し履きをしてみてください。

また、シューズは消耗品です。形が変形してきたり、靴底が明らかにすり減ってきたりしたら交換の時期です。ぼろぼろになるまでトレーニングにつきあってくれた相棒に感謝をしながら、新しいシューズへの交換を検討してください。

時計

効果的なランニングトレーニングをするためには、ストップウォッチがあるといいでしょう。
ランナーの方の時計に最低限必要な機能はラップの測定機能です。価格は高価になりますが心拍数の測定ができる時計はトレーニング強度設定のアシストをしてくれます。また、GPS機能のある時計はスマートフォンで走行ルートや速度が確認できるため、ランニングに楽しさとやりがいをもたらしてくれます。
いろいろな記録やデータを見ながら自分流のこだわりを探してみてもよいでしょう。正確な計時をしながら楽しくトレーニングをしていきましょう。

以上でシューズと時計の紹介を終わります。

  • 東京地下鉄株式会社