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AbbottWMM -2018ロンドンマラソン 大会プレビュー

2018年4月21日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

マラソンレースプレビュー:AbbottWMMマラソンシリーズXIが最後の激戦を迎えます

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日曜にロンドンで開催されるアボット・ワールドマラソンメジャーズシリーズXIの最終戦は、かなりの激戦が予想されます。
冷たいモンスーンのような雨に見舞われた月曜のボストンマラソンに続き、シリーズXIの最終戦は、まったく反対の気候条件が予想されています。大会当日の気温は20℃以上となり、世界のトップ選手たちが男女のシリーズタイトルをかけて最高の決選を繰り広げられます。

女子シリーズでは、ロンドンディフェンディングチャンピオンのメアリー・ケイタニーと、シカゴマラソンで優勝、2017年ロンドンでケイタニーに次ぐ2位となっているティルネシュ・ディババが、リーダーボードで同点トップとなっています。
ケイタニーは、昨年11月のニューヨークシティマラソンで2位となったポイントも獲得しており、両者のいずれかがロンドンで優勝すればそのままシリーズ優勝を手にすることとなります。ただ、ケイタニーとディババ以外の選手が優勝すれば、展開が変わってきます。昨年のロンドンで世界チャンピオンとなっているローズ・チェリモと、2017年ベルリンマラソン優勝者のグラディス・チェロノが日曜に優勝すれば、リーダーボードトップの二人を追い抜くことができます。

ブリジット・コスゲイも現在16ポイントを保持しており、優勝すればシリーズタイトル争いに名乗りを上げることとなります。
コスゲイがロンドンのザ・マルで勝利を収めた場合には、アボット・ワールドマラソンメジャーズのレースディレクター6人が優勝者を決定することとなります。
シリーズでの順位決定には直接対決の勝敗が考慮されますが、もしコスゲイがロンドンでディババを破り優勝すれば、ディババがシカゴでコスゲイを破った直接対決の勝敗を相殺することとなります。そうなった場合には、レースディレクターの決定に委ねられることとなります。

男子の戦いでは、エリウド・キプチョゲとダニエル・ワンジルがともに25ポイントを保持しています。ジョフリー・キルイは、昨年夏の世界選手権で金メダルを獲得し、月曜のボストンでも2位となったことで41ポイントを保持していますが、キプチョゲかワンジルがロンドンで優勝すれば、キルイを追い抜くことができます。
他にも、現在20ポイントを保持するアベル・キルイ、16ポイントを保持するエチオピアのグエ・アドラとケネニサ・ベケレが、シリーズタイトルと賞金25万ドルを獲得するチャンスを狙っています。

ケネニサ・ベケレが優勝し、ワンジルが2位となった場合には、ジョフリー・キルイにも、ロンドンを走ることなくシリーズタイトルを獲得するチャンスが出てきます。キルイは世界選手権でワンジルを破っており、上記シナリオの場合にはレースディレクターの投票に委ねられます。
日曜のお昼には、全てが明らかになります。

原文はこちら

車いすマラソンレースプレビュー:スイスの2選手が誇らしい瞬間を迎えます

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アボット・ワールドマラソンメジャーズ車いすシリーズXIが日曜のロンドンで最終戦を迎え、スイスのマニュエラ・シャーとマルセル・フグがチャンピオンとして称えられる時が来ます。

シャーは、昨年4月のロンドンマラソンの優勝で始まり、9月のベルリンでの優勝へと続いた輝かしいシリーズを満喫しています。
シカゴマラソンでアメリカのライバルであるタチアナ・マクファーデンとアマンダ・マグロリーに敗れたものの、11月のニューヨークシティマラソンではセントラルパークを独走して優勝し、劇的な勝利で反撃しました。
2018年2月の東京マラソンでも、シャーは他選手が及ばない圧倒的な強さを見せつけ優勝し、リーダーボードの差を広げました。
凍てつく寒さのボストンで、完走せずに棄権しマクファーデンに敗れたことで、ポイント差は縮みましたが、33歳のシャーは、日曜に誰が勝っても追い抜くことはできないリードを維持しています。

マクファーデンはシリーズ2位を確実のものとしており、25,000ドルも手中にしていますが、1万ドルを獲得できるシリーズ3位に関しては、面白い争いとなりそうです。マグロリーは45ポイントでリードしていますが、スザンナ・スカロニかサンドラ・グラフが優勝すれば、これを上回ることとなります。

男子車いすレースでも、スイス選手により、女子同様の展開が繰り広げられています。最終戦を前に、マルセル・フグが他を寄せ付けないリードを付けています。
"シルバーブレット"の愛称で親しまれるフグは、月曜のボストンで繰り広げられた雨の中の戦いで南アフリカのエルンスト・バンダイクを下し優勝。4年連続で優勝タイトルを獲得しました。
フグは既にベルリン、シカゴ、ニューヨークで優勝を収めており、ボストンでの優勝が彼のシリーズ優勝を確実なものとしました。
昨年のロンドンでは、イギリスのデヴィッド・ウィアーがスイス・ルツェルンのフグをザ・マルのスプリント勝負で下し、7度目のロンドンタイトルを獲得していますが、今年のフグは、シリーズタイトルを獲得することとなる最終戦を有終の美で飾る意気込みです。

フグを追う戦いは混戦を極め、現状9位までの選手がトップ3に入るチャンスがあります。
バンダイクが現在33ポイントとなっており、それを、クート・フェンリー(29ポイント)はウィアー(25ポイント)、山本浩之(25ポイント)が追いかけます。
2018年東京チャンピオンの山本に数ポイント差で続くのは、JohnBoy Smithと、そして日本の洞ノ上 浩太、鈴木朋樹、渡辺勝です。

ロンドンはスプリントフィニッシュの激戦で有名であり、レース後半の闘いは見逃せません。

原文はこちら

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*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

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