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開催まであと
ランナーの方に向けたご案内です。
大会オフィシャルパートナーである大塚製薬株式会社様にご協力いただき、制作した「熱中症なるほど講座」です。
東京マラソン2021[2021年10月開催予定時]に向けて制作したもので、夏場のトレーニング時やボランティア活動はもちろん、日頃の生活においても役立つ内容となっております!
「熱中症対策における重要なポイント」を、熱中症対策アドバイザーのハルカさんよりアドバイスいただいておりますので、ぜひご覧ください!
大塚製薬株式会社についてはこちら
熱中症とは、高温・高湿の環境で起こる暑熱障害の総称で、熱失神、熱けいれん、熱疲労、熱射病の4つに分類されます。
① めまいやふらつきなど熱中症の初期症状『熱失神』
② 足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こる『熱けいれん』
③ 大量に汗をかき水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり、
全身の倦怠感やめまいやはきけなどの症状がみられる『熱疲労』
④意識障害など重症である『熱射病』
熱射病は、体温が40℃以上になり、脳機能に異常をきたし体温調節がきかない状態です。意識障害がみられ、応答が鈍く、言動がおかしいといった状態から進行すると昏睡状態にもなります。高体温が持続すると脳だけでなく、肝臓・腎臓・肺・心臓などの多臓器不全を併発し死亡率が高くなるため熱射病が疑われる場合には一刻も早くカラダを冷却しなければなりません。
めまいやふらつきなど熱中症の初期症状に気付いたらすぐ休み、すばやい処置を行う必要があります。
もともと体調が悪いために頭痛や倦怠感を感じている方は、熱中症になっていても気付かないこともありますので、まずは自分のカラダとよく相談し、無理をしないことが大切です。
熱中症はどのようにして起こるのでしょうか。
暑いときや、カラダを動かして体温があがると、カラダの体温を調節する働きが稼動しはじめます。
カラダをめぐる血液の量が増え、それに伴い皮膚を循環する血液量も増えます。そうすると体の中の熱を皮膚から外気に多量に放散できるようになります。汗をかくことで熱を放出し、体温の上昇を抑えます。
しかし、ますます温度が上がったり、湿度が高くなると、体が熱さに対応しきれなくなります。
すると、体内の水分や塩分(ナトリウムなど)のバランスが崩れ、カラダに熱がたまり、体温の上昇が抑えきれなくなります。こうなると、めまいや足のけいれんなど、熱中症の症状が見られるようになってきます。
昨年2020年の熱中症による救急搬送状況を週別にみたものです。
<ポイント①>
熱中症は、梅雨明けなどに急に暑くなり、カラダが暑さに慣れていないときに多く発生します。
昨年は特に暑さに慣れていない中で熱中症シーズンを迎えた方も多いと思います。
今年の東京マラソンは例年とは異なる10月開催となりますので、十分注意しましょう。
<ポイント②>
熱中症は、7~8月に多く発生しています。
練習期間にあたるこの時期は、特に対策を徹底しましょう。
<ポイント③>
10月においても熱中症は発生しています。
10月は熱中症対策の意識がおざなりになり、暑熱順化が戻ってしまうことが懸念されます。
2021年は、新型コロナウイルス感染症対策に加え、例年以上に熱中症対策が重要となります。
外出自粛の影響により体力の低下や暑さに慣れていない、マスクをつけてスポーツを行うと熱放散がさまたげられることから、通常よりも熱中症のリスクが高まるといわれています。
こちらは日本スポーツ協会のスポーツ活動再開時における対策についてです。
皆さんぜひホームページをご一読ください。
熱中症対策として大切な「水分補給」。
ただ水分を摂取するだけでは、逆に熱中症になる可能性をあげてしまうかもしれません。
この動画では「水分補給のポイント」についてご説明します
最新の熱中症対策として「深部体温」が着目されています。
「深部体温」とは何なのか、そして新たな熱中症対策として活用が始まっている「身体冷却法」についてご説明します。
なお、「実際に熱中症になった場合の対処法」については、今回ご協力いただいている日本スポーツ協会のウェブサイトに動画で掲載されています。
ぜひこちらの動画もご参考にしてください!
【参考動画】
ch. 4 熱中症が疑われる場合の対応法
ch. 5 身体冷却法 -応急処置編-