一般財団法人東京マラソン財団は、2023年3月5日(日)に開催する「東京マラソン2023」に先立ち、3月2日(木)に日本最大級のランニングトレードショー「東京マラソンEXPO 2023」を東京ビッグサイトにて開幕いたしました。
オープニングセレモニーには、オフィシャルパートナーを代表して東京地下鉄株式会社常務取締役の西倉鉄也さん、東京マラソン財団の理事であり、日本陸上競技連盟の副会長を務める有森裕子さん、東京マラソン財団公式クラブ「ONE TOKYO」オフィシャルサポーターで今大会にはランナーとしても出場する福島和可菜さんが出席。主催者を代表して挨拶に立った東京マラソン財団の伊藤静夫理事長は「この3年は新型コロナの影響で大会の縮小、あるいは延期がありましたが、今回、本来の東京マラソンに戻すことができました。実に4年ぶりに従来の定員である約3万8000人のランナーがスタートラインにつくことになります。これもランナーの皆さま、そして日頃より応援してくださる多くの皆さまのおかげです」と感謝の言葉を述べました。続けて、伊藤理事長、有森さんらがゲート除幕を実施。午前10時に晴れてゲートがオープンすると、朝早くから集まった国内、海外の多くのランナーがボランティア、スタッフらの拍手に迎えられて大会に向けたランナー受付を行いました。
また、オープニングセレモニー終了後、有森さんから「いよいよ『東京マラソン2023』が開催されます。参加するランナーの皆さん、支えてくださるボランティアの皆さん、そして沿道、テレビで応援してくださる多くの皆さん、一緒になってこの東京マラソンを盛り上げていきましょう!」とメッセージをいただきました。
今大会は伊藤理事長が挨拶で述べた通り、海外からのランナーも迎えて4年ぶりに定員3万8000人のランナーが参加する、従来の東京マラソンの形で開催されます。そのため、平日の午前中から数多くのランナーがEXPO会場に集結。特に初日となるこの日は海外から来日したランナーやその家族で会場が国際色豊かに彩られていました。
「東京マラソンEXPO 2023」には大会のプレミアパートナーである東京地下鉄株式会社、メジャーパートナーであるスターツコーポレーション株式会社、アシックスジャパン株式会社、大塚製薬株式会社などの「オフィシャルパートナーゾーン」をはじめ、「共催メディアゾーン」「東京コミュニティゾーン」などに75のブースが出展され、様々なコンテンツを楽しむことができます。オフィシャルトロフィーや実物のフィニッシュゲートを再現したフォトスポットが多くの人で賑わっていた東京メトロブースでは、制服に身を包んだ本物の"駅員さん"がPR。そのため、制服姿の駅員さんが珍しい海外ランナーからの人気が特に高く、次から次へと記念撮影を求められていました。
アシックスのブースでは新作シューズ、大会限定Tシャツ&シューズなどが展示・販売されており、またこれらのシューズを履いて試走もできるコースが兼備されているとあって、長蛇の列ができるほどの大人気。エリートランナー用のシューズで試走していた大会参加ランナーである村岡さんにお話をお伺いしたところ、「以前からすごく気になっていたシューズでしたので、こうして実際に履いて走ることができるのはすごく良い機会でした。普通のお店ではなかなか試走することはできないですからね。シューズ自体もすごく良くて、今までにない走り心地でした。今後の候補として考えたいです」とニッコリ。視覚障がい者でもある村岡さんは、5日の大会には伴走を務める旦那様と一緒に10.7km部門にエントリー。「東京マラソンは3回目の参加になります。最初はスタートの独特の雰囲気が楽しみでしたが、今ではむしろEXPOの方が楽しみになっています(笑)。東京マラソンはスタートからフィニッシュまでずっと沿道からの応援に励まされるので、今年も楽しく頑張りたいです」と、本番へ向けての意気込みを語っていただきました。
一方、第1回大会からオフィシャルタイマーを担当しているセイコーのブースでは、自身の目標タイムをタイマーに表示して記念撮影できるスポットを設置。目標タイムとともに笑顔で写真に納まっていた長野県在住の馬場さんは「東京マラソンは東京都心のど真ん中を走れることが一番の魅力。特にフィニッシュ地点の東京駅が楽しみですね」と今回2度目という東京マラソンへの期待を語り、馬場さんのランニング仲間で東京在住の螺澤さんは「私は今回が初めての参加。普段は走ることができない色々な名所を回れることが楽しみです。東京マラソンは沿道の応援が凄いと聞いていますので、最後までへこたれないで走れそうです(笑)」と、初の東京マラソンを楽しみにしている様子でした。
また、東京マラソンは、ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティと並び、世界で最も名高く大規模な6つのマラソン大会である「アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)」の1つです。AbbottWMMレースを走破することは、エリートランナーのみならず、世界中の一般ランナーにとっても大変名誉なことであり、6大会全てを各大会の制限時間内に完走したランナーは「Six Star Finisher(※1)」と呼ばれ、記念のSix Starメダルが授与されます。そして今回の「東京マラソン2023」では、すでに5大会を走破している3000人以上のランナーが「Six Star Finisher」を目指すとともに、「単一マラソン大会におけるSix Starメダル最多獲得者」のギネス世界記録に挑戦します。これまでに単一大会で最も多くのSix Star Finisherが誕生したのは2019年の東京マラソンで732人。今大会でギネス世界記録は誕生するのでしょうか――EXPO会場に設置されているAbbottWMMブースは初日から海外ランナーを中心に多くの参加者たちで賑わい、記録更新への熱気に包まれていました。
(※1)ボストン、ロンドン、ベルリン、シカゴ、ニューヨーク、東京の6大会全てを各大会の制限時間内に完走したランナー
ほかにも「東京マラソンEXPO 2023」ではランナー受付だけでなく、ボランティア受付も設置し、初日から多くのボランティアの方たちが来場しました。今大会で初めてボランティアを経験するという方たちも多く訪れていましたが、先輩ボランティアたちが丁寧に当日の集合場所、活動の流れなどを説明してサポート。大会の成功に向けて、ランナーと同じくらいにボランティアの熱気とやる気が会場にあふれていました。
ランニング愛好者をはじめ、様々な方に楽しんでいただくことができる「東京マラソンEXPO 2023」 は、3月4日(土)まで開催しています。最終日は最終入場が17:30となりますで、時間に余裕をもってお越しください!