*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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マニュエラ・シャーとマルセル・フグがベルリンの優勝タイトルを保持
マニュエラ・シャーは、BMWベルリンマラソンで圧倒的な強さを見せ、ベルリンでの5連勝を達成するとともに、AbbottWMMリーダーボードにおけるトップの座を確固たるものにしました。
アメリカのタチアナ・マクファーデンに1分32秒差をつけ優勝したシャーは、コース中間点のスプリント勝負でも勝利を収め、ボーナスポイント8点も獲得しました。
2人は35km地点まで並走していましたが、優勝を確実なものとすべく、スイスのシャーが飛び出しました。
パンデミックで大会が中断されるまで、マラソンで10連勝を収めていたシャーでしたが、東京パラリンピックでは僅差でマディソン・デ ロザリオに敗れていました。また、エリートのみで開催された2020年10月のロンドンマラソンでも優勝を逃していました。
しかしシャーは、2018年に世界記録を樹立したのと同じコースで見事復活し、再び勝利を収めました。(ベルリンで樹立した記録は、翌年の大分国際で自身が更新しています。)
シャーは、「コロナ禍において沢山の良いトレーニングを積むことができました。ここ2年間はどこにも行くことができず、日々、良いトレーニングができていたので、とても良いコンディションであるという実感はあるものの、実際のレースに出場していなかったので評価基準が無い状態でした。そんな中で東京パラリンピックに出場出来たことで、仕上がり具合を確認できました。」とコメント。
2018年のベルリンで、レース前のトレーニング中にレーサーの故障に見舞われるという悪夢を経験していたマクファーデンは、東京パラリンピックで金メダル2個と銀メダル3個を獲得したシャーにベルリンの地で敗れたものの、今回のパフォーマンスに満足しています。
マクファーデンは次のようにコメントしました。「素晴らしいレースでした。私を再び招いてくれたベルリンに感謝します。自分の中のベルリンの呪縛から解放されたような気分ですし、再びレースが出来たことが嬉しかったです。私にとって競技は生き甲斐なのですが、東京パラリンピック前はあまり陸上大会がなく、2年間マラソンレースをしていませんでした。私は今日、全ての目標を達成しました。」
Aline dos Santos Rocha は3位、マラソン初挑戦の地元選手Merle Menjeが4位に入りました。
マクファーデンとシャーは来週のVirgin Moneyロンドンマラソンでも対決します。マクファーデンが今シーズンのメジャー大会5レース全てに出場する一方、シャーは、ボストンマラソン前日に開催されるBank of Americaシカゴマラソンには出場しません。
男子レースでは、スイスのマルセル・フグがアメリカのダニエル・ロマンチュクに44秒差をつける力走で1位フィニッシュし、スイス選手による男女優勝を達成。カナダのブレント・ラカトスが3位に入りました。
フグは、この勝利とボーナスポイント8点の獲得により、シリーズXIIIリーダーボードにおいてロマンチュクを射程圏内に収めました。両者は、今シーズンのAbbottWMM大会全てに出場予定です。
フグは「ベルリンに戻って来られたこと、シリーズが再開したことをとても嬉しく思います。この雰囲気を本当に楽しみました。」とコメント。
3選手はレース序盤に他の選手を引き離しましたが、その後ほどなくして、朝日のさす中フグがロマンチュクに揺さぶりをかけ始めました。
フグは「序盤で他の選手を引き離せたことに驚いています。3人一緒に、順調にレースを進めていたのですが、7kmを過ぎた地点に少し下りがあり、そこでダニエルと私がブレントを引き離したのです。私はダニエルを引き離しにかかり、しばらくして差が開いていきました。自分のペースを維持しながらリードを保つには長い道のりでしたが、幸せです。」と語りました。
全ての車いす選手が、前例に無い過密スケジュールでレースに臨む今シーズンは、レース後の回復が重要です。
マクファーデンは、「こんなことは2度と無いかもしれないので、コーチと話してこのチャレンジに挑むことに決めました。年末までに沢山のことを学ぶと同時に、再びレースできるスリルを満喫したいです。」と話しました。
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