*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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ビルハヌ・レゲセが東京で2時間3分切りを目指す
エチオピアのスター、ビルハヌ・レゲセが、東京マラソン優勝タイトルと、日本で初となる2時間3分切りを目指し、ディフェンディングチャンピオンとして戻って来ます。
25歳のレゲセは昨年の東京で2:04:48という記録を出し、その後9月のBMWベルリンマラソンでは、自己ベストを大幅に更新する2:02:48という記録を出しました。
この記録により彼は、史上3番目に速いランナーとなったと同時に、優勝に至らなかった最速タイムの持ち主となりました。レゲセはベルリンのレース後半で、ケネニサ・ベケレに追い抜かれ、ベケレはそのまま2:01:41でフィニッシュしました。
レゲセのベルリンでの30-35kmのスプリットタイムは14:09で、これは、1:59:24でのフィニッシュが可能となるペースでしたが、このハイペースが残り5kmであだとなりました。しかしこれにより、均一のペースを維持する努力をすれば、ベルリンでのフィニッシュタイムより速いタイムを出せる可能性を示しました。
東京マラソンのレースディレクター、早野忠昭氏も、日本の首都東京に戻って来るレゲセにその見込みがあると信じています。
早野レースディレクターは次のようにコメントしています。「昨年は雨が降り、レース中盤から一段と冷え込む厳しい条件下にもかかわらず、ビルハヌ・レゲセ(エチオピア)が 2 時間 4 分台で悠々と駆け抜けました。昨年 9 月のベルリンマラソンでは優勝こそ逃しましたが、2 時間 2 分 48 秒の好タイムでフィニッシュ。自己記録を伸ばし、さらに力をつけて東京に帰ってきます。おそらく、レゲセが中心となり、国内最高タイムの 2 時間 2 分台を目指すレースをしてくるのではないでしょうか。」
早野氏はレゲセの試みをサポートすべく、2:03切りのペースを導入しますが、彼は、2:05切りの自己ベストを持つ5選手との戦いを強いられます。
その中には、昨年のドバイマラソン優勝者であるゲタネ・モラ(エチオピア)および、ベルリンでレゲセに続きフィニッシュし自己ベストなる2:03:36をたたき出した、同じエチオピアのシサイ・レマ。そして、東京で2度優勝しているケニアのディクソン・チュンバ、2018年のドバイで自己ベストとなる2:04:06を出しているアセファ・メングストゥが名を連ねます。
2019年世界選手権で銅メダルを獲得したアモス・キプルトも注目すべき選手です。
女子選手では、ディフェンディングチャンピオンのルティ・アガと、東京で2度優勝(2014年、2018年)している同じエチオピアのベルハネ・ディババが出場予定。その他にも、2:19切りの自己ベストタイムを持つ選手が3人います。
最も果敢に戦いに挑むであろうケニア選手は、2019年フランクフルトマラソンをはじめ、バルセロナ、バレンシア、プラハ、北京マラソンで優勝したバレリー・アイヤベイです。
オリンピック代表の最後の1枠をかけた日本人選手の戦い
東京において、優勝争いと負けず劣らずスリリングになるであろう、地元選手たちの戦いが繰り広げられます。オリンピックの男子マラソンにおける日本代表チームの最後の1枠を手にする可能性があるのです。
Tokyo 2020に向けた最後の1枠を獲得するには、日本陸連の定めた基準タイム2:05:49を上回る必要があります。このタイムを上回る選手が居ない場合には、昨年9月のMGCにおいて3位に入っている大迫傑が、代表の座に最も近い選手となります。
基準タイムは大迫の持つ日本記録より1秒だけ速く、代表枠の行方を他の選手に委ねることなく、2018年東京で2位に入り当時の日本記録更新を成し遂げたライバル、設楽悠太とともにスタートラインに立つことを選びました。東京マラソン2018で出した設楽の2:06:11という記録は、その後シカゴで大迫が2:05:50を出し、すぐに塗り替えられました。
早野氏は次のようにコメント。「大迫はレースに出場せず、「待ち」の姿勢をとることもできたでしょう。しかし、黙って見ているより、自ら出場して、勝負に挑む。そのスピリッツは素晴らしいものがあります。やはり負けたくない、日本記録保持者の意地があるのではないでしょうか。」
「設楽にとって東京は慣れ親しんだコースです。日本記録を出したといういい印象も残っていると思います。ひょうひょうとしていますが、学生時代から切磋琢磨してきた同級生の大迫を強く意識しているはずです。序盤から日本記録の更新を狙って、持ち味である攻めのレースをしてくることでしょう。」と続けました。
つまり、今年の東京マラソン観戦は瞬き禁止!目の離せない白熱したレースになります!
*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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