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AbbottWMM - 2018シカゴマラソン プレビュー

2018年10月5日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
原文こちら

シカゴが決戦の舞台になる

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AbbottWMMシリーズXIIの2戦目となる、日曜日の第41回Bank of Americaシカゴマラソンにおける男子レースでは、長年の戦友2人が対決します。

アメリカのゲーレン・ラップは、輝かしい経歴を持つイギリスのオリンピアン、モハメド・ファラーとの対決において、昨年の優勝タイトル保持を狙います。2人は、陸上界のレジェンド、アルベルト・サラザールの指導のもと成功を掴みました。ファラーは、ロンドン・リオとオリンピック2大会で5,000m 、10,000mの金メダルを獲得、ラップも両大会で10,000mのメダルを獲得しています。

ラップは昨年10月、風の街シカゴで、ケニアのアベル・キルイを下し優勝し、古くからのトレーニングパートナーより先にマラソンでも成功を収めました。その後もプラハマラソンで優勝し、2:06:07で自己ベストを更新しています。
ファラーにとって2度目の挑戦となった2018年4月のVirgin Moneyロンドンマラソンでは、故郷の街ロンドンで灼熱の太陽のもと、2:06:21で3位という素晴らしい成績を収めるとともに、イギリス記録も樹立しました。両選手のマラソン自己ベストには14秒しか差が無く、ペースメーカーが付く日曜のレースでの2人の対決が非常に楽しみです。

ラップとファラーの対決に注目しつつも、ケニアからの2人のキルイ『アベル・キルイとジョフリー・キルイ』の対決も見逃す手はありません。アベルは2017年の第39回大会で、2位ラップを下し優勝しています。
ジョフリーの2017年シーズンは、ボストンとIAAF世界選手権での優勝という輝かしいものでした。しかし今年のボストンでは条件に恵まれず、健康状態としては申し分なかったものの、激しい雨の中で日本の川内優輝に敗れ、連続優勝を逃しました。
川内も日曜のレースに出場予定で、埼玉出身のこの選手が再び衝撃の展開を見せるか注目です。2020年に母国で開催されるオリンピックの日本代表の座を目指す31歳の好青年にとって、モチベーションは十分です。ヒーローの更なる活躍に期待しましょう。
女子レースのアメリカ人選手陣に関しては、昨年3位のジョーダン・ハセイや、2月の東京で自己ベストを大幅に更新し3位に入ったエイミー・クラッグの欠場情報が相次ぎ、その存在感が薄れています。

その一方で、ケニアのスター、フローレンス・キプラガトの追加が決定するなど、女子選手陣にも華やかさが増しています。キプラガトは2015年と2016年にシカゴで優勝していますが、昨年は25km地点で途中棄権しています。そして今年は、昨年のシカゴで2位、そしてシリーズXI最終戦となった今年のロンドンでも2位となり、強さを増しつつある同じケニアのブリジット・コスゲイと対戦することになります。
24歳のコスゲイは今までマラソン8大会に出場していますが、うち1大会を除き全て2位以内に入っており、メジャー大会での勝利を手にする日も近いはずです。
ベルハネ・ディババも2月の東京での優勝に、更なる勝利を加えたい考えです。シカゴでの表彰台も経験していますが、2回とも3位に終わっており、今回は更なる高みを目指します。

地元ファンは、トライアスロンのスーパースターであるグウェン・ジョーゲンセンが、2度目の挑戦となるマラソンで見せるレースに注目しています。リオオリンピックのトライアスロンで金メダルを獲得してからわずか数ヶ月の2016年のニューヨークで14位という結果を出している彼女がマラソン競技に集中すれば、成功の可能性は十分です。

女子車いすレースに出場するタチアナ・マクファーデンは、ベルリンでは、トレーニング中に災難に見舞われ苦しいシリーズXII幕開けとなりましたが、シカゴでは6連覇を狙っています。既にシリーズポイントでリードしている昨シリーズチャンピオンのマニュエラ・シャーに追い付くには、近年のシカゴで見せたパフォーマンスと同様の結果を出す必要があります。
ベルリンでは、スイスのシャーが優勝し25ポイントを獲得した上に、新たに導入されたボーナスポイント勝負も制して追加の8ポイントも手にしており、シリーズタイトル防衛に向けて完璧なスタートを切りました。そして、マクファーデンとシャーが警戒するのが、2018年ロンドンマラソンで初のAbbottWMM優勝を果たしたオーストラリアの新鋭、Madison de Rozarioです。

男子車いすシリーズをリードする Brent Lakatosはこの日曜は出場しないため、昨シリーズチャンピオンのマルセル・フグや、彼の長年のライバルであるデヴィッド・ウィアーらの優勝争いを阻むものはありません。
ウィアーが今シリーズの参戦を決めたことにより、これから数ヶ月は2人の激闘が続くことになりますが、両選手にとって、ベルリンで5位となり、大会出場ごとにレースの知識を蓄えていくイリノイ大学の天才、まだ10代のDaniel Romanchukの存在も新たな脅威です。

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*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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