男子車いすレースは10km手前から山本浩之と鈴木朋樹の一騎打ちになった。
30km以上二人の競い合いは続き、最後は見ごたえのあるスパート合戦になった。そしてフィニッシュ前のスプリントでレースを制したのは51歳の山本だった。
「積極的に引っ張った末でのラストスパートで勝った。若い選手に勝った会心のレースだった。」と言う山本にとって2010年、2012年、そして2014年に続いて4度目の優勝である。副島レースディレクターの東京マラソンでの優勝回数5回に又一歩近づいた。
一方2015年に2位、2017年に3位に入った鈴木は今回、惜しくも2位となった。
女子のレースが二人に絞られたのは中間点を過ぎてからである。
スイスのマニュエラ・シャーとアメリカのタチアナ・マクファーデンの二人が25km前で抜け出したのだ。
その後10km以上も二人の一騎打ちが続いたが、最後はシャーがマクファーデンを振りきった。
昨年は一位と0秒差の二位に終わってしまったシャーだが、今年は悲願の優勝を成し遂げたのである。
「疲れた。厳しいレースだった。早い段階でライバル達を振りきりたかった。昨年のように最後のスプリントに持ち込まれたくなかった。タチアナを振りきったのは確か39kmあたりだった。」と振り返った。