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AbbottWMM - 2017ボストンマラソン プレビュー

2017年4月14日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
原文こちら

シリーズX最終戦となるボストンで、ディフェンディングチャンピオンたちが再び優勝を狙う

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開始から11年目を迎えるマラソンのグランドスラム、アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)のシリーズX最終戦となるボストンマラソン(4月17日)において、素晴らしい選手陣をベテラン優勝者たちが率います。このシリーズでは、世界で最も有名な都市型マラソン6大会および、世界選手権、オリンピック/パラリンピックのマラソンにおける順位に基づく獲得ポイントで男女選手が競います。
残すところ1レースとなったAbbottWMMシリーズXでは、女子の優勝タイトルが誰の手に渡るかはまだ分かりませんが、男子、男子車いす、女子車いすシリーズXのタイトル獲得は、エリウド・キプチョゲ、マルセル・フグ、タチアナ・マクファーデンが、それぞれ確実としています。

2016ボストンのディフェンディングチャンピオン、アツェデ・バイッサ、レミ・ハイレ、マルセル・フグ、タチアナ・マクファーデンは、スター選手が揃う強豪選手陣を率います。AbbottWMMでの優勝回数が計20回を超える車いすマラソン、マラソン出場選手たちが、攻略の難しいホプキントンからボイルストンストリートへ続くコースを駆け抜けます。

エチオピアのバイッサは現在、8大会から成るシリーズXの初戦となった1年前の2016ボストンマラソンでの優勝により、AbbottWMMポイントとしては25ポイントを保持しています。月曜日に再び優勝すれば、ジェミマ・スムゴングと同点となり、AbbottWMMタイトル獲得のチャンスが出てきます。
女子優勝者は、競技会外ドーピング検査で陽性となったことが先日明らかとなったジェミマ・スムゴングに関する調査および、その後の異議申し立て等を含むプロセスが終了した後、発表されます。詳細はこちらをご確認ください。
IAAF、世界アンチ・ドーピング機構(WADA)、各国の競技連盟および各 AbbottWMM 大会により定められたアンチ・ドーピング規定に違反した選手は、AbbottWMM シリーズタイトルを獲得する資格を失います。
バイッサは、2時間20分を切るタイムを持つ3選手と、困難な戦いを強いられます。2015ベルリンマラソン優勝者のグラディス・チェロノ、世界選手権とAbbottWMMでそれぞれ2度の優勝を収めているエドナ・キプラガト、そして、2014ボストンマラソンで優勝し大会記録を樹立した、同国エチオピアのブズネシュ・ディバの3選手です。バイッサは1年前、最後の5kmで先頭集団をかわす劇的な勝利を見せましたが、その先頭集団に居た選手のうち2選手と、2017大会でも対戦することになります。最終的に5位となったヴァレンタイン・キプケテルと、3位に入ったジョイス・チェプキルイです。2015ボストンマラソン優勝者、キャロライン・ロティチも出場予定で、2年前のタイトル奪還を狙っています。

リオオリンピックで7位となったデジレ・リンデンは、出場女子選手中5番目のベストタイムを保持しており、アメリカのマラソンファンの期待も高まります。リンデンは2011年ボストンで2位に入っています。

男子ディフェンディングチャンピオンのハイレ(エチオピア)は、もしボストンでのタイトルを守ることができた場合、男子リーダーボードにおいて、2016ロンドン、オリンピックマラソン優勝者のキプチョゲと同点首位につけることができます。ハイレは昨年のレースで、終盤2kmで勝負をかけました。今回も、2時間7分を切る自己ベストを持つ8選手に立ち向かい、シリーズ最終戦で勝負をかけます。
出場選手リストのトップを飾るのは、ケニアの強豪ペア、エマニュエル・ムタイとサミー・キトワラの2人です。ムタイは前AbbottWMMチャンピオンで、彼の自己ベスト2:03:13は、歴代4位の記録です。キトワラはシカゴマラソンの表彰台に3度上がっており、昨年10月のアムステルダムマラソンでは2位に入っています。同国ケニアからは他にも、質の高い3選手が出場します。アムステルダムで3度の優勝に輝くウィルソン・チェベト、2012ボストン優勝者のウェズリー・コリール、そして昨年のロッテルダムマラソンで3位となったジェフリー・キルイです。
しかしハイレは、ケニアの脅威と一人で戦う訳ではありません。同国エチオピアの選手3人がハイレとともに出場します。昨年3位のイエマネ・ツェガエ、2016バルセロナとオタワマラソン優勝者のディノ・セフィル、そして2015フランクフルトマラソン優勝者のSisay Lemmaです。

アメリカの期待はリオオリンピック銅メダリストのゲーレン・ラップと、同国のベテランエースたちに注がれます。2004年オリンピック銀メダリストであり、3年前のボストンで優勝に輝いたメブ・ケフレジギと、昨年11月のニューヨークシティマラソンで3位となったアブディ・アブディラマンです。

フグとマクファーデンはAbbottWMM車いす賞金の5万ドル獲得を確実としていますが、ボストンでの勝利を再び掴むべく、ベストを尽くさなくてはなりません。
フグは昨年、エルンスト・バンダイク、クート・フェンリーとの写真判定の末、優勝しましたが、今年の大会にも両選手が揃います。また、ボストンの歴代優勝者であるカナダのジョシュ・キャシディと、日本の副島正純、洞ノ上 浩太も参戦します。2月末の東京で日本の若手選手、渡辺勝に敗れ、シリーズX全勝優勝を逃しているフグは、ボストンで有終の美を飾るべく挑みます。
バンダイクは昨年2位となっていますが、ここ1年の間バンダイクの主な宿敵となったのは、オーストラリアのフェンリーでした。フェンリーは、ロンドン、リオ、シカゴ、ニューヨークでスイスのフグ(シルバーブレット)に続く2位に入っています。

マクファーデンは2016年、ボストン、ロンドン、シカゴ、ニューヨークの4タイトル獲得を4年連続で達成しましたが、パラリンピックマラソンでスウ・レイコウに敗れ金メダルを逃しています。ボストンマラソン出場は、手術後のマクファーデンにとって、2017年初のレースとなります。
中国のスウ・レイコウ選手は出場しませんが、AbbottWMMリーダーボードの2位と3位につけているマニュエラ・シャーとアマンダ・マグロリーが出場します。スイスのシャーは2016年、9月のベルリンで優勝、その他4レースでマクファーデンに次ぐ2位となっています。マグロリーはパラリンピックで銅メダルを獲得、今年の東京マラソンでは優勝しています。

新たな賞金体系となるAbbottWMMシリーズXIは、ボストンマラソンの6日後となる4月23日開催の2017ロンドンマラソンで幕を開けます。

※現AbbottWMMシリーズXリーダーボードはこちら

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*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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