ニュース

最新情報/告知情報の紹介です。

【レポート】東京マラソン2024 プレスカンファレンス~車いすマラソン招待選手会見

2024年3月2日

SA__0685.jpg

東京マラソン2024まであと2日となる3月1日(金)、東京の京王プラザホテル(新宿区)で、車いすマラソン招待選手会見が開催されました。

選手会見に先立ち、東京マラソン財団理事長でCEO、そして今大会レースディレクターも務める早野忠昭が登壇し、まず1月に発生した能登半島地震の被災者へのお見舞いの言葉を述べるとともに、今大会の給食で石川県の銘菓の提供や同県選手に対する支援内容などを説明しました。つづけて、東京マラソン2024のキャッチコピーである、「Tokyo, My favorite place...」について、「点々(...)の部分には皆さんそれぞれの好きな言葉、例えば、To_RunやTo_eatなどを入れて、東京の街を存分に楽しんでください」と選手たちにエールを送りました。


車いすエリート女子、高速で好レースに期待

車いすマラソン招待選手会見はまず、副島正純車いすレースディレクターと、いずれも「冬季はいい練習が積めた。今大会が今季初レース」という女子4選手が登壇し、レースに向けた現在の心境や目標などを語りました。

前回、大会新で優勝しているマニュエラ―・シャー(スイス)は、「コースがすばらしいので高速レースになり、好タイムも狙えるだろう。僅差のフィニッシュになるのでは。駆け引きもありそうでワクワクしている」とレースを展望しました。昨年11月の大分国際車いすマラソンで3位入賞のスザンナ・スカロニ(アメリカ)も、「冬季はいい練習ができたので、その仕上がりを確認したい。高速レースになると思うし、好タイムを目指したい」と目標を口にしました。

2021大会(2022年開催)ぶりの出場となる土田和歌子(ウィルレイズ)は、「年々、競技レベルが上がる中、自分の可能性を信じて取り組んでいる。有力選手たちと走ることで自分の記録更新にもつながるので、今の力を確認しながら頑張りたい。前を行く選手がいれば、追いかけるのみ」と話し、前回準優勝の喜納翼(琉球スポーツサポート)は、「世界のトップレベルの選手がこれだけ東京に集ってくれて嬉しい。そのなかで自分がどれだけ走れるかを試したい。今季初レースでどんなスタートが切れるかで見えて来るものもあると思う」と先をも見据えながら意気込みを語りました。

副島ディレクターは高速レースを後押しする目的で10㎞地点に設定している2つの仕掛け(*)について説明するとともに、「レースは集団で展開すると思うが、誰がどこで仕掛けるかを楽しみにしてほしい」と観戦ポイントを挙げました。

(*:①AbbottWMMボーナスポイント: 10㎞地点を男女それぞれ1位で通過した選手がアボットポイント8点を獲得/②東京マラソン独自のスプリントタイムボーナス: 女子は21分48秒、男子は18分09秒を上回った上位3人にそれぞれ賞金を授与)


男子は、新たな覇権の行方にも注目

男子も、マラソンでは今季初レースという4選手が登壇しました。今年は大会2連覇中の王者、マルセル・フグは不在ですが、女子同様に世界トップクラスが顔を揃える中、誰が覇権をつかむか注目されます。昨年のAbbottWMMシリーズ15で2位に入ったダニエル・ロマンチュク(アメリカ)は、「東京はまだ2回目なのでコースはよく分からないが、高速でエキサイティングなレースになるだろう。冬季練習の成果を試したい」と目標を口にし、2019年[1] 以来2回目の出場となるジョシュア・キャシディ(カナダ)は「マラソン練習はあまり積めていないが、東京の街を楽しみながらどんな走りができるか、レースを楽しみにしている」と話しました。

前回準優勝の鈴木朋樹(トヨタ自動車)は2月に海外のトラックレースで1500mの日本新記録を樹立するなど、「順調にトレーニングを積めている」と好調ぶりを口にし、8月のパリパラリンピック代表入りも意識して、「今年はチャレンジして好タイム(1時間21分台)を目指したい」と意気込み、前回3位の渡辺勝 (TOPPAN)も石垣島での20日間の合宿を終えたばかりといい、「調子はいい。高速レースを意識し、しっかり準備をしてきた。今年は勝ちに来ている」と力を込めました。

副島レースディレクターは、「それぞれの目標や思いに向かって、好レースを期待しています」と選手たちにエールを送りました。

車いすレースは3月3日9時5分、都庁第一本庁舎前をスタートします。



  • 東京地下鉄株式会社