ニュース

最新情報/告知情報の紹介です。

AbbottWMM - 2021 BMWベルリンマラソン 男女マラソンレビュー

2021年9月29日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

男子マラソン:グエ・アドラが晴れたベルリンでベケレを圧倒

awmm0929_adola-headere.jpg

今週は話題の中心はずっと「記録」のことでしたが、その全てがケネニサ・ベケレの話に集中していました。

金曜の会見でグエ・アドラは、その注目選手の横で静かにうなずき、質問に答える際も小さな声でコメントしていました。
しかし日曜日には、寡黙なアドラの脚が大いに物を言い、存在感を発揮しました。アドラはレース中、脚が燃えているかのように感じたと話しています。

30歳のエチオピア選手、グエ・アドラは2017年のベルリンで、エリウド・キプチョゲをあと一歩で捉えられそうな走りを見せました。そして今回、同じベルリンの地で、スタートからフィニッシュまで全く狂いの無い足運びを見せ、AbbottWMM大会での初優勝を収めました。

アドラはレースを終えて、「4年前私はNo. 2でしたが、いつかこのレースで優勝できると感じていました。そして今日、それを実現しました。」と語りました。

全注目がベケレに集まる中、アドラは、2018年にキプチョゲが世界記録を樹立した際のスプリットタイムを上回るペースを刻みながら進行する10kmまでの激しいレースにおいても着実に自分の仕事をこなしました。

ベケレは15km地点で苦痛の表情を見せ始め先頭グループから離脱しましたが、中間地点を60:48で通過するような前半の高速レースの後、再びトップ集団に追い付きました。経験豊富な先輩として自身の英知を示し、それに刺激を受けた同国エチオピアの後輩たちに前半の激しい高速レースを引っ張らせておいて、レース後半に再び主導権を取り戻しました。

しかし、アドラと2人で独走していたベケレは、35km地点で再び苦しみ始めました。

ベケレは「タフなレースでした。最初はこんな展開を期待していませんでした。8か月前にコロナウイルスに感染したこともあり、100%の準備ができていないと感じていました。」とコメント。

多くのメダルも獲得しているオリンピアンを引き離したアドラでしたが、後ろには無名のベスウェル・イェゴンが迫っていました。ケニアのイェゴンは、主催者が設定した2つ目のペースに合わせて走っていましたが、ベケレを悠々と追い抜き、レース終盤では一時、アドラのトップの座も脅かす走りを見せました。

アドラはイェゴンが迫って来ていたことに驚いたことを認めましたが、エチオピアのオロミア州出身のアドラは、すぐに落ち着きを取り戻し、レースの主導権を握りました。

ホームストレートに向かって曲がる頃には、RunCzech陸上チームのイェゴンからの猛追も退け、2020年のマラソンシーンで見ることができていなかった観衆の歓喜の声を一身に浴びながら勝利を満喫しました。

2:05:45というフィニッシュタイムは、ベルリンで馴染みのある優勝タイムとはかけ離れていましたが、アドラにとって重要なのは、タイムよりも勝利の事実でした。

原文はこちら

女子マラソン:新星ゴティトム・ゲブレシラシエがベルリンを制する

awmm0929_gebre-header.jpg

ゴティトム・ゲブレシラシエが自身初のマラソン大会で素晴らしい走りを見せ、初出場のベルリンで優勝を収めました。

26歳の新星は、今年3番目の速さとなる2:20:09という記録を叩き出し、他の注目選手を驚かせました。

レース前最有力候補とされていたヒウォト・ゲブレキダンは2:21:23で2位となり、エチオピアのヘレン・トラが2:23:05で3位に入りました。

10年以上前に3000mで世界ユース選手権チャンピオンだったゲブレシラシエは、「初めてのマラソンではありましたが、勝つことを目指して走っていました。ベルリンのコースは素晴らしく、また戻って来たいと思います。」とコメント。

ゲブレシラシエとゲブレキダンは並走していましたが、30km地点でゲブレシラシエがゲブレキダン引き離しにかかりました。35km地点を通過する頃には2人の差は13秒となり、フィニッシュテープを切る時には、ライバルとの差は1分14秒まで広がっていました。

そして3位のヘレン・トラがフィニッシュした時、トップとの差は3分近くありました。

ゲブレシラシエは35km地点までトップクラスのフィニッシュタイムとなるペースで走っていましたが、レース終盤の数キロは暑さの影響で失速しました。大会当日までの一週間ほとんど姿を見せなかった太陽ですが、ブランデンブルク門までの長い道のりを走り終えたランナー25,000人を明るく照らしました。

暑さで大幅に失速したゲブレシラシエは、最終的に、初マラソン最速記録の2時間20分に10秒届きませんでした。

新たに更新すべき目標タイムが出来た彼女の今後のマラソンキャリアには、世界記録更新のチャンスも多く訪れることでしょう。

原文はこちら

最新のシリーズXIIIリーダーボードはこちら

■関連記事
2021 BMWベルリンマラソン 車いすマラソンレビュー
2021 BMWベルリンマラソン プレビュー

awmm13.png

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

  • 東京地下鉄株式会社