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AbbottWMM - 2017 Bank of America シカゴマラソンが海外出場選手を発表

2017年8月23日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
原文こちら

世界記録保持者とディフェンディングチャンピオンたちが第40回Bank of Americaシカゴマラソンの海外エリート選手陣を率います

マラソン世界記録および大会記録保持者のデニス・キメット、ハーフマラソン世界記録保持者のゼルセナイ・タデッセ、オリンピック金メダルに3度輝き5,000mでは世界記録保持者のティルネシュ・ディババ、そしてディフェンディングチャンピオンのアベル・キルイとフローレンス・キプラガトが、表彰台のトップを狙い風の街に戻って来ます。

Bank of Americaシカゴマラソンは40周年記念となる大会のエリート選手陣に、各国ランニング界のスターたちが加わることを発表しました。先頭に立つのはディフェンディングチャンピオンのアベル・キルイ(ケニア)とフローレンス・キプラガト(ケニア)。彼らに立ちはだかる強敵は、現マラソン世界記録および大会記録保持者のデニス・キメット(ケニア)、現ハーフマラソン世界記録保持者のゼルセナイ・タデッセ(エリトリア)、オリンピック金メダルに3度輝く現5,000m世界記録保持者であり、マラソン史上3番目の速さを誇るティルネシュ・ディババ(エチオピア)です。

シカゴマラソンのエグゼクティブレースディレクター、キャリー・ピンコウスキーは「今年は、世界の舞台で今現在戦っている海外および国内のベストアスリートたちが一堂に会するレースにしたかった。ディフェンディングチャンピオン、マラソン、ハーフマラソンの世界記録保持者、そして出場選手の中で最も多く表彰台のトップに立った女性。シカゴでのエリートレースの長年の伝統を引き継ぐ素晴らしいパフォーマンスが見られることでしょう。」とコメントしました。

男子海外選手

アベル・キルイは2016年、大幅な緩急をつける(1マイル4:33から5:24の間でペースを変化)戦略的なレースでファンを魅了しました。その不規則な走りを23マイル以上も続けてから、キルイは力強い動きを見せ、2015大会優勝者のディクソン・チュンバを除く選手全員を引き離しました。キルイはラストの直線でチュンバを3秒差で下し、初のアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)優勝を収めました。キルイは自己ベスト2:05:04 を記録し、ペースセッターを使用せずとも戦略的なレースを展開できる才能を見せ付けました。2012年ロンドンオリンピックでは、マラソンで銀メダルを獲得し、2009年2011年のIAAF世界選手権マラソンで連勝を収めています。主な選手権での優勝に加え、2008年ウィーンマラソンで優勝、2007年ベルリンマラソンでは2位に入っています。2017年のシーズンは、ロンドンの4位(2:07:45)という結果でスタートしています。

デニス・キメットは2013年の大会記録樹立以来初めての出場となります。2:03:45という記録で大会に名を刻み、その後も華々しい活躍を続けトップに上り詰めました。シカゴ優勝の前は、2012年ベルリンで初マラソン記録(2:04:16)を樹立。2014年、マラソンで2時間3分の壁を破った史上初のアスリートとなりました。彼はベルリンで、2:02:57 という驚くべきタイムで世界新記録を樹立したのです。キメットは世界記録樹立以降、なかなか表彰台に手が届かない状態ですが、シカゴでの優勝が彼の自信とキャリアを取り戻してくれることでしょう。2011年に世界的なデビューを果たす前は、彼は農業に従事していました。

ゼルセナイ・タデッセは未開拓の可能性とともにシカゴにやって来ます。タデッセは現ハーフマラソン世界記録保持者(58:23)であり、オリンピックに4回出場、IAAFハーフマラソン世界選手権チャンピオンに4度輝き、IAAF 20K世界選手権優勝(2006)、IAAFクロスカントリー世界選手権優勝(2007)という経歴の持ち主です。2004年アテネオリンピックの10,000mでは、史上8番目の速さとなる26:37.25で銅メダルを獲得。マラソンに関しては、2010年2012年ロンドンマラソンとこの春のNike Breaking2マラソンの3大会で完走しているだけのタデッセ(2013年シカゴと2015年ボストンではDNF)。公式自己ベストは2:10:41だが、Breaking2マラソンでは2:06:51(非公認記録)を出している。 10,000mとハーフマラソンのスピードがあれば、タデッセも優勝を狙える位置にいます。

ステファン・サンブ(ケニア)は2016年シカゴでマラソンデビューし、2:13:35で5位に入りました。(2016年の優勝タイムは、1993年以来最も遅いものでした。)彼は更なる経験と、4月のBank of America Shamrock Shuffle 8Kでの優勝(3年連続の優勝でハットトリックを達成)という結果とともに、今年のレースに挑みます。8kmで世界最速のサンブは、Shamrock Shuffle 8K史上、4番目、6番目、14番目に速い記録も保持しています。2017年シーズンのスタートは、競争の激しいNYCハーフマラソンで4位に入り、ボストン5Kと10Kで2位、サンファンWorld's Best 10KとNY Healthy Kidney 10Kでは3位に入っています。サンブは安定的に良い結果を出しており、3年連続のShamrock Shuffle 8K優勝を果たした彼を、シカゴのファンにとっても地元のヒーローのようです。

日本から参戦する、松村康平高宮祐樹宮脇千博松尾良一にも注目が集まります。シカゴマラソンを制したことのある日本人選手は瀬古利彦のみ(1986年)ですが、松村は今年の有力選手たちと競り合う見込みのある選手です。彼は東京マラソン2014で日本人1位(2:08:09で総合8位)となり、その世界的知名度を上げました。2014年アジア競技大会(インチョン)で国際大会デビューをした松村は、1秒差で2位となりました。今年はびわ湖毎日マラソン大会の5位(2:11:04)というパフォーマンスでスタート。10月にはアジア以外で初のマラソン挑戦となります。高宮は東京マラソン2016で自己ベスト2:10:57を出し、今シーズンは東京マラソン2017での2:11:05でスタート。シカゴマラソンは高宮にとって5度目のマラソンとなり、アメリカでのマラソン出場としては初めてです。宮脇はハーフマラソンで自己ベスト1:00:53というスピードを誇りますが、フルマラソンでは初心者です。2014年に2:11:50で走って以降、マラソンには出場していませんが、自己ベスト更新の準備はできているはずです。松尾は2016年に14位(2:18:50)という残念な結果に終わっており、それ以来の出場です。自己ベストは2:12:11で、日本のマラソン大会では3度優勝しています。(2012年大田原マラソン、2016・2017年延岡西日本マラソン)2012年のマラソンデビュー以来、計14回のマラソン出場経験があります。

ジョーダン・チパンガマ(ザンビア)は2005年のジュニア選手時代からザンビア代表として国際的に活躍しています。2013年IAAF世界選手権マラソン、2016年リオオリンピックにもザンビア代表として出場しています。北アリゾナ大学でも競技を続け、その後スムーズにロードレースへ転向しました。2015年には、サンノゼとサンディエゴのロックンロールハーフマラソンで優勝し、グランマズマラソンでは自己ベストの2:11:35で3位となりました。2017年は、テグマラソンとグランマズマラソンで2位に入っています。

女子海外選手

フローレンス・キプラガトは3年連続優勝、そして4度目の表彰台(2014年2位、2015・2016年優勝)を目指し戻って来ます。キプラガトの自己ベスト(2:19:44)は、マラソン史上15番目に速い記録です。彼女は過去2年間、その26.2マイルに渡るアグレッシブでひた向きなランニングスタイルでシカゴのファンを圧倒してきました。昨年秋の優勝タイム(2:21:32)は、シカゴの女子マラソン史上13番目の速さです。2010年IAAF世界選手権ハーフマラソンチャンピオンであるキプラガトは、今年の初めまでハーフマラソンの世界記録を保持していました。他にも、2011・2013年のベルリン優勝、2009年のIAAFクロスカントリー世界選手権優勝も収めています。ティルネシュ・ディババという余りにも手強い敵と対戦することとなりますが、シカゴの平坦で速いマラソンコースでの経験は、キプラガトの方が勝っています。エリートとして今まで出場した11のマラソン大会全てでトップ10以内に入っています。

ティルネシュ・ディババはトラックと芝の上ではレジェンドと言える選手です。2017年ロンドンマラソンで2:17:56でフィニッシュし、女子マラソン史上3番目に速いランナーとなりました。彼女の近年のパフォーマンスやトラックでの輝かしい記録は、2002年にポーラ・ラドクリフが樹立した大会記録(2:17:18)を脅かすものです。ディババはオリンピックで金メダル3個、銅メダル3個を獲得、そして世界選手権では、10,000mで3回、5,000mで2回の優勝を収めています。さらにIAAFゴールデンリーグで9回、ダイヤモンドリーグで7回の優勝を収め、クロスカントリー世界選手権でも5回優勝(うち一回はジュニア大会)しています。また、5,000mの現世界記録保持者(14:11.15)でもあります。彼女は2014年ロンドンマラソンで初マラソンに挑み、2:20:35で3位に入りました。世界記録を4つ樹立した経験を持つディババは、ハーフマラソンの自己ベストが1:06:50です。 初の世界タイトル獲得を18歳で成し遂げた彼女は、2015年、第一子出産のために休養していましたが、リオでの復帰を宣言し、10,000mで銅メダルを獲得しました。直近のIAAF世界選手権10,000mでは銀メダルを獲得しています。32歳のディババは、史上最も素晴らしいランナーの一人であり、彼女のマラソンキャリアは始まったばかりです。

バレンタイン・キプケテル(ケニア)は、2:23:41 で3位となった昨大会から一年振りに風の街に戻って来ます(自己ベスト2:23:02)。彼女は果敢に先頭集団に食らいついて行きましたが、キプラガトの忍耐と能力に打ち勝つことはできませんでした。キプケテルは2008年のジュニア大会で国際大会デビューし、2011年、18歳の時にロードレースに転向。出場したハーフマラソン5大会中3大会で優勝しました。マラソンデビューはその1年後のハンブルグで、その後出場したムンバイマラソンで、2:24:33の大会記録で優勝しました。2015年には出産のため休養していましたが、昨年復帰し、シカゴで復活を証明しました。2017年も、ボストンでの6位と、好調のスタートを切っています。

リサ・ウェイトマン(オーストラリア)は、自身のマラソンキャリア史上最も素晴らしい結果(2:25:15 、5位)を出したロンドンに続く大会としてシカゴに出場します。彼女はマラソン代表として3回オリンピックに出場しており(2008年、2012年、2016年)、ロンドンでの16位(2:27:31)が最高です。世界選手権の出場経験も多く、マラソン(2009)、ハーフマラソン(2007)、20K(2006)、クロスカントリー(2007, 2008, 2009)となっています。2010年コモンウェルスゲームズではマラソンで銅メダルを獲得しています。初マラソンは2008年で、2:32:22という記録は、オーストラリア人女子選手の初マラソン記録と同タイムでした。その後はエリート選手として沢山のマラソン経験を積んでいます。10月8日には、上位5位に入る見込みのある選手です。

カロリナ・ヤジンスカ(ポーランド)は2014年大阪マラソンで自己ベスト2:26:31を出し、以来2:26~2:30の範囲で安定の走りを見せています。2013年にはIAAF世界選手権10,000mで14位、2012年IAAF世界ハーフマラソン選手権で20位、2010年世界ハーフマラソン選手権で17位となっています。2012年ロンドンオリンピックではポーランド代表としてマラソンに出場。5,000mでは2回ポーランドチャンピオンとなっています。2017年は10Kからハーフマラソンにおよぶ多くのロードレースに出場しており、ライラックブルームズデー15K(ワシントン)で3位、チェリーブロッサム10マイル(ワシントン)で5位、ポズナンハーフマラソン(ポーランド)で優勝しています。

マダイ・ペレス(メキシコ)は14年前のシカゴで初マラソンに挑み、2度目の出場となった2006年には、今日まで変わらぬ彼女の自己ベストとなる2:22:59を出しました。マラソンでオリンピックに2回出場(2008年、2016年)しており、10,000mのメキシコチャンピオンに2度輝いています。2013年IAAF世界選手権マラソンでは7位に入っています。(2005年と2007年にも同大会出場。)2005年IAAF世界ハーフマラソン選手権では6位となっています。2011年、パンアメリカン競技大会マラソンにおいて銀メダルを獲得し、遂にトップの座に近づきました。ペレスは2014年2015年と大会に出場しませんでしたが、2016年2017年の彼女の記録を見れば、世界の舞台に戻る準備が出来ていることが分かります。

Jessica Draskau Petersson (デンマーク)はリオオリンピックマラソンで40位、ロンドンオリンピックマラソンで29位となっています。2015年シカゴマラソンで自己ベスト(2:30:07)を出した彼女は、マスターズ新人選手として(9月に40歳を迎えます)秋のレースに出場します。Drasukau Peterssonは今年の選手の中で最も多彩な選手と言えます。ランニングに特化する前は、デュアスロンとトライアスロンの選手だった彼女。アイアンマンレースにも11回出場しており、デュアスロン世界選手権にも5回出場、個人で3個の銀メダルと、団体で金・銀メダルを獲得しています。

Rocio Cantara Rojas(ペルー)はエリートとしてのマラソン出場が4回あり、自己ベストは2015年ニューヨークの2:37:05(11位)です。IAAF世界ハーフマラソン選手権にも2回出場しており、2013年ペルー全国選手権10,000mでは優勝を収めています。また、南米10,000m選手権では、2009年に4位、2013年に7位となっています。2017年は、ヒューストンマラソンの8位という結果からスタートしています。

男子海外選手

氏名自己ベスト
Dennis Kimetto (KEN) 2:02:57 (Berlin, 2014)
Abel Kirui (KEN) 2:05:04 (Rotterdam, 2009)
Kohei Matsumura (JPN) 2:08:09 (Tokyo, 2014)
Zersenay Tadese (ERI) 2:10:41 (London, 2012)
Yuki Takamiya (JPN) 2:10:57 (Tokyo, 2016)
Jordan Chipangama (ZAM) 2:11:35 (Duluth, 2015)
Chihiro Miyawaki (JPN) 2:11:50 (Tokyo, 2014)
Ryoichi Matsuo (JPN) 2:12:11 (Nobeoka, 2014)
Stephen Sambu (KEN) 2:13:35 (Chicago, 2016)

◇女子海外選手

氏名自己ベスト
Tirunesh Dibaba (ETH) 2:17:56 (London, 2017)
Florence Kiplagat (KEN) 2:19:44 (Berlin, 2011)
Madaí Pérez (MEX) 2:22:59 (Chicago, 2006)
Valentine Kipketer (KEN) 2:23:02 (Amsterdam, 2013)
Lisa Weightman (AUS) 2:25:15 (London, 2017)
Karolina Nadolska (POL) 2:26:31 (Osaka, 2014)
Jessica Draskau Petersson (DEN) 2:30:07 (Chicago, 2015)
Rocio Cantara Rojas (PER) 2:37:05 (New York, 2015)

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*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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