*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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世界で最も豪華な選手陣による車いすマラソンが4月23日(日)にロンドンの街に戻ってきます。大会史上最多となるエリート選手陣を相手に、史上最強の車いす選手2人が、Virgin Moneyロンドンマラソンタイトル防衛に挑みます。スイスの"シルバーブレット"(銀の弾丸)と呼ばれるマルセル・フグとアメリカの"ロードの女王"と呼ばれるタチアナ・マクファーデンは、ロンドンの優勝賞金20,000ドルを獲得する大本命となるでしょう。
フグは12カ月にわたる新シリーズ、アボット・ワールドマラソンメジャーズ車いすシリーズにおいて、男子選手の争いを支配してきました。フグはオーストラリアの大会記録保持者クート・フェンリーと、ロンドンで6度優勝しているイギリスのデビット・ウィアーに昨年4月に僅差で勝利し、今大会では3度目の優勝を狙っています。
マクファーデンは、マラソンと車いすマラソンの男女エリートレースにおいて、ロンドンでまだ誰も成し遂げていない5年連続優勝という記録を狙っています。マクファーデンはシリーズⅩの5つのワールドマラソンメジャーズレースのうち1つを除くボストン、ロンドン、シカゴそしてニューヨークの4大会で勝利を収めており、この4大会においては4年連続優勝となっています。
賞金総額が2016年の84,500ドルから今年は112,000ドルに引き上げられ、ロンドンマラソンのT53/54車いす競技は、世界で最も高額な賞金レースとなりました。35年におよぶロンドンマラソン車いすレースの中で、最多となる33名の男子選手と14名の女子選手が、賞金獲得を目指し10位以内入賞を狙います。
昨年のロンドンでは、ボストンマラソン優勝からわずか6日後に再び勝利を収めたフグ。そして31歳のフグは、昨年9月のリオパラリンピック金メダルを含む6つのワールドマラソンメジャーズレース全てで優勝し、26.2マイル(42.195km)レースにおいて無敗を誇っています。(※リリース発表後の東京マラソン2017では、2位となっています。)
「昨年4月にボストンとロンドンでの優勝で始まった今シーズンは信じられないほど素晴らしい1年となりました。ロンドンマラソンは世界最大のレースですし、簡単ではありませんが3度目の優勝を手にしたいです。車いすレースは何が起こるか分かりませんし、今大会の出場選手は今までよりもさらに手強いです。」とフグは話しました。
最近のレースにおいて、フグの目下のライバルは、2009年と2013年のロンドンマラソン優勝、そしてパラリンピックで2回優勝しているフェンリーであり、今大会でも再び強力なライバルとなりそうです。ボストンマラソンで10度優勝している南アフリカのエルンスト・バンダイクもまた二人を追いかけます。バンダイクは今回で12回目の出場となるロンドンマラソンで初優勝を狙っています。
同様に、2012年ロンドンパラリンピック車いすマラソン金メダリストであるイギリスの英雄ウィアーもまた、ロンドンで7度目の優勝を手にしたいと狙っています。ウィアーは2002年のロンドンマラソンで初優勝してから過去10年間で6度優勝していますが、ここ3年間は2位(2014)、2位(2015)、3位(2016)に甘んじています。今大会で18回連続出場となり、Weirwolf(狼男=werewolfから取られた愛称)と称されるウィアーも、もう一度優勝したいと考えています。
「ロンドンマラソンが大好きです、テレビで初めてレースを見た8歳の時以来、ロンドンマラソンは私の一部となっています。」と子ども時代に7回ミニロンドンマラソンで優勝しているウィアーと話します。「ロンドンマラソンはいつも私のそばにあり、ロンドンマラソンのためにいつもベストを尽くします。私が優勝したいと思った初めての大会であり、6度も優勝できたことは素晴らしいことです。7度目の優勝を今は考えていませんが、なるようになるでしょう。もし私が7度目の優勝をしたら区切りをつけるきっかけになるかもしれません、しかしまずはフグに勝たなくてはいけません。」
その他の出場選手の中でメダル獲得を狙えそうなのは、2010年ロンドンで優勝し、世界最速記録(非公認)保持者でもあるカナダのジョシュ・キャシディと、2015年ロンドンで優勝し、世界チャンピオンに君臨しているアメリカのジョシュア・ジョージ、そして過去ロンドンで3度優勝している世界記録保持者でもあるスイスのベテラン、ハインツ・フライです。韓国のパラリンピック銅メダリストGyu Dae Kimとアメリカのアーロン・パイクもまた注目です。
迎える今年の女子レースで注目が集まるのは、昨年のロンドンで4連覇を果たしているアメリカのマクファーデンです。マクファーデンは、現在のワールドマラソンメジャーズシリーズXにおいて、5レースに出場し4レースで優勝しています。負けたのは中国のZou Lihongに26.2マイル地点のフィニッシュライン上でタイヤ幅の差でかわされたリオのパラリンピックレースだけです。
マニュエラ・シャーはロンドンではここ3年、マクファーデンに次ぐ2位となっています。2013年の世界選手権優勝者であるシャーは、昨大会でわずか1秒差でマクファーデンに敗れていますが、昨年のベルリンマラソンでは優勝しており、再びマクファーデンにとって一番の脅威となりそうです。
ロンドンで2回優勝しているアマンダ・マグロリーは、2016年4位に終わりメダル奪回を狙っています。同じくアメリカのスザンナ・スカロニ、Shirley ReillyそしてChelsea McClammerもメダル争いに加わりそうです。元パラリンピック選手のタニ・グレイ・トンプソンの指導を受けているティーズサイド大学の21歳、Jade Jonesもイギリス期待の選手です。
フグとマクファーデンは6人のWorld Para Athletics 世界選手権マラソンチャンピオンのうちの2人であり、4月23日にタイトル防衛へ挑みます。かつてのIPC世界陸上選手権マラソンとして知られるこの大会は、ロンドンマラソンでの開催となってから4回目を数え、エリートパラアスリートが7種目のレースで競います。
昨年ロンドンで上肢障害のT45/46で優勝し、5か月後のパラリンピックで金メダルを獲得したLi Chaoyanも帰ってきます。Liはリオオリンピック銅メダルのポルトガルのManuel Mendes、2013IPC陸上競技世界選手権大会優勝のイタリアのAlessandro di Lelloそして2015同大会にて銀メダルのブラジルのAlex Pires da Silvaと対戦します。
視覚障害のT11/12部門で優勝した熊谷豊もタイトル防衛のため戻ってきます。2015IPC陸上競技世界選手権大会銅メダルで同じく日本人の堀越信司と対戦することになります。もう一人のブラジル選手、2015世界選手権チャンピオンのAniceto Antonio dos Santosは、T13のタイトル防衛に挑みます、そしてパラリンピック複数競技でメダルを獲得しているアメリカのRay Martinは、スペインのSantiago Sanzと対戦し、T51/52車いすレースでの3回連続優勝を狙います。
World Para Athletics世界選手権マラソンで2回優勝し、元世界記録保持者であるスペインのMaria Paredes Rodriguezは、T11/12女子でリオ銀メダルの道下美里と銅メダルのブラジル出身Edenusa de Jesus Santos Dortaと対戦し、タイトル奪還に向けて争います。
※車いすレース他World Para Athletics世界選手権マラソンの出場者リスト一覧は、こちら
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