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AbbottWMM - 東京マラソン 2017 プレビュー

2017年2月23日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
原文こちら

キプサング、東京でのアボット・ワールドマラソンメジャーズ再開で世界記録を狙う

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オリンピックチャンピオンのエリウド・キプチョゲとジェミマ・スムゴングの維持する圧倒的リードが、2月26日(日)の東京マラソンで再開となるアボット・ワールドマラソンメジャーズ シリーズXにおいて、9ポイント差まで縮まるかもしれません。

世界最高のマラソン選手と車いす選手を決めるため、1年間、8大会を通し繰り広げられる戦いの第7戦目となる日曜日のレース。元世界記録保持者のウィルソン・キプサングと東京マラソン2014チャンピオンのディクソン・チュンバのどちらかが優勝すると、それぞれ計42ポイント、41ポイントになり、男子マラソンリーダーボードの2位に躍り出ることになります。

4月17日のボストンマラソンが最終戦となるシリーズⅩでは、ロンドンマラソンとリオオリンピックでの素晴らしい連続優勝により50ポイントを獲得しているキプチョゲが頂点に君臨しています。
しかし、9月のベルリンマラソンで2位になっているキプサング、そして10月のシカゴマラソンで2位となったチュンバは、新コースとなる東京で、25ポイント獲得を狙って戦います。

キプサングは5か月前のベルリンを、史上5番目に速いタイムとなる2:03:13で走っており、橋が減り平坦でよりスピードの出る新コースとなる東京で、デニス・キメットの世界記録(2:02:57)を狙うと明言しています。
チュンバの大会記録(2:05:42)に関しても、出場エリート選手のうち6人がこの記録を上回る自己ベストを保持しており、更新される可能性があります。
チュンバの自己ベストは2:04:32で、出場選手中2番目のタイムで、AbbottWMMシリーズVIIのチャンピオン、ツェガエ・ケベデの自己ベストは、それに続く2:04:38です。
2013世界陸上モスクワ大会の銅メダリストでありエチオピアの仲間であるタデセ・トラ(2:04:53)、そしてケニアのバーナード・コエチ(2:04:53)とエバンス・チェベト(2:05:31)もポイントの獲得を目指します。昨年のベルリンで3位となったチェベトが優勝すると、34ポイントとなりケネニサ・ベケレと同じ2位に浮上します。

スムゴングはロンドンとリオでの優勝により50ポイントで女子順位表のトップに位置していますが、もし2年前の東京で優勝しているベルハネ・ディババが優勝すると、スムゴングとの差が縮まることになります。
昨年のベルリンで2位となり、16ポイントを獲得して7位となったディババは、日曜日に優勝して25ポイント獲得すると、フローレンス・キプラガトを抜いて2位に浮上します。
2014年の東京で優勝した際、2:22:30の自己ベストで走っているディババですが、今大会は3人の高速ランナーと戦うことになるでしょう。
ケニアのルーシー・カブーは、自己ベスト2:19:34で記録上では出場選手の中で一番速いですが、これは5年前の記録であり、2015年1月以来フルマラソンを走っていません。
エチオピアのアマネ・ベリソとアマネ・ゴベナも出場します。ベリソは昨年のドバイマラソンにおいて2:20:48で2位となり、ゴベナは昨年の東京において2:21:51で2位の実績を持っています。

初開催のアボット・ワールドマラソンメジャーズ車いすシリーズでは、シリーズⅩの6レース全勝優勝しているスイスのマルセル・フグも東京に参戦。シリーズ全勝を目指して戦います。
6戦6勝のフグは既に、シリーズ最終戦となるボストンでの賞金獲得を確実にしていますが、「Silver Bullet(銀の弾丸)」は、8戦完全制覇を狙い挑みます。
今大会では、昨年の東京で2位に入賞し、ボストンマラソンで10回優勝している南アフリカのエルンスト・バンダイクと、2015IPC世界陸上ドーハ大会優勝のアメリカのジョシュア・ジョージと戦います。彼らは、今回出場しない昨年の東京チャンピオンであるオーストラリアのクート・フェンリーに次ぐ、シリーズⅩの3位と4位につけています。
日本人選手として期待がかかるのは、2015年東京優勝の洞ノ上浩太と、2014年優勝の山本浩之そして近年著しい成長を見せている西田宗城です。

シリーズⅩトップのタチアナ・マクファーデンは女子レースでリオチャンピオンである中国のZou Lihongと対戦します。Zouは9月のリオパラリンピックで、日本の有力選手である土田和歌子に昨年2月の東京で敗れたアメリカのスーパースター タチアナ・マクファーデンを2位に退け優勝しました。
マクファーデンは、マニュエラ・シャーとのシリーズⅩのポイント差を広げるため、今大会で東京(2016)とリオの2敗を取りもどすべく勝利を狙っています。マクファーデンは5戦4勝で116ポイントを獲得しており、一方のシャーは27ポイント差の89ポイントに留まっています。
シャーは昨年9月のベルリンで2位につけ、ライバルであるマクファーデンの後ろを着実に追いかけています。シャーはマクファーデンの本命ライバルとなるでしょう。
リオ銅メダルのアマンダ・マグロリーは今シーズン、マクファーデンの影に隠れてしまっていました。マグロリーは32ポイントで3位、4位であるZouの手前に位置しています。7位のアメリカ選手もスザンナ・スカロニもまた表彰台を狙っています。

※AbbottWMMシリーズX リーダーボードはこちら

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