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AbbottWMM-秋の車いすシリーズプレビュー

2016年9月23日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

原文こちら

ベルリンから再開される車いすシリーズで、無敗のフグがシリーズ優勝を狙う

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世界を舞台に繰り広げられるエリートマラソンレース、アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)シリーズが、9月25日(日)にBMWベルリンマラソンから再開となります。無敗を維持するマルセル・フグは、車いすシリーズ首位の座を確固たるものとすべく挑みます。フグは、4月18日にボストンマラソンでスタートしたシリーズXにおいて3戦全勝していますが、これから6週間に渡り繰り広げられる秋のAbbottWMMシリーズ、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティマラソンの3大会全てに出場します。

スイスのスター選手であり、輝く銀色のヘルメットから「シルバーブレット」(銀の弾丸)の愛称で親しまれるフグは、この5か月間、完璧な状態を維持してきました。ボストンでエルンスト・バンダイク(南アフリカ)とクート・フェンリー(オーストラリア)との三つ巴の戦いを制し25ポイントを獲得。その6日後には、フェンリーと、ロンドンで6度の優勝を誇るデヴィッド・ウィアー(イギリス)を下し優勝しました。先週日曜のリオパラリンピックでもフグは期待を裏切ることなく、猛暑の中、コパカバーナビーチ沿いの35kmをともに激走したフェンリーを下し、金メダルを獲得しました。

フグは現在、フェンリーに34ポイント差をつけ、75ポイントで男子リーダーボード首位につけています。12か月に渡り開催される8大会中成績の良い5レースのポイントの合算で競うシリーズにおいて、フグは、これから2週間の間に開催されるベルリンとシカゴで勝利を収めれば、5大会優勝の最高得点となります。

バンダイクはベルリンでフグの優勝を阻止すべく挑みます。ニューヨークのディフェンディングチャンピオンであるバンダイクは、20ポイントでシリーズ3位につけています。もしベルリンで優勝できれば、フェンリーを上回り2位に浮上できます。世界記録保持者のハインツ・フライはまだシリーズXでの獲得ポイントはありませんが、自身が19年間大会記録を保持するベルリンで、印象的なレースを繰り広げる可能性があります。

フェンリーは10月9日のシカゴに出場予定で、上位3選手が揃うことになります。さらに、先週末のパラリンピックで銅メダルを獲得しシリーズ5位に浮上した韓国のキム・ギュ デも参戦。ボストンとロンドンで5位に入り、2ポイントを獲得しているアメリカのジェームズ・センベタも出場します。シリーズリーダーボード4位のウィアーはリオでのタイトル防衛には失敗しましたが、上位5選手が勢揃いする11月6日のTCSニューヨークシティマラソンで、ポイント獲得を狙います。

フグと同国のマニュエラ・シャーも、シリーズリーダーボードを念頭にベルリンで戦います。優勝すれば、トップのタチアナ・マクファーデンとの差を9ポイント差に縮められます。シャーはボストン、ロンドンにおいて、圧倒的強さを誇るアメリカのマクファーデンに敗れ、2位となっています。リオでは6位に終わりポイント獲得はなりませんでした。同国のサンドラ・グラフ、オランダのMargriet van den Broekも出場するベルリンで優勝すれば、直接対決となるシカゴとニューヨークを前に、マクファーデンにプレッシャーを与えることができます。

マクファーデンはリオで、写真判定にもつれこむZou Lihong(鄒 麗紅)との接戦に敗れ金メダルを逃し、今シリーズ初の負けに喫しました。それでもマクファーデンは、66ポイントでシリーズリーダーボード首位の座を守っており、2位のシャーとは34ポイント差となっています。一方Zou (鄒)は26ポイントで3位に浮上しています。

秋の大会にZou (鄒)が出場しないことで、日本のベテランである土田和歌子、そしてマクファーデンのチームメイト、アマンダ・マグロリーにも、リーダーボードの順位を上げるチャンスがあります。土田は、ボストン、ロンドンで3位、リオでは4位となっており、22ポイントでシリーズ4位につけています。ベルリンとシカゴには出場しませんが、ニューヨークで追加ポイントを狙います。マグロリーは12ポイントでシリーズ5位となっており、シリーズ6位につける同じアメリカのスザンナ・スキャローニとともに、シカゴとニューヨークでのポイント獲得を目指します。

※現AbbottWMMシリーズXリーダーボードはこちら

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*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

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