*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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アボット・ワールドマラソンメジャーズのポイントと賞金獲得を争う戦いがベルリンから再びスタート
これから6週間に渡り、世界有数の3大会で繰り広げられるアボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)シリーズXの秋シリーズで、史上最速の4選手中3選手が、ポイントと賞金の獲得を目指し戦います。リオのオリンピックにおけるスリリングな男女のレースを終え、金メダリスト、AbbottWMMチャンピオン、世界記録樹立者たちがシリーズXのリーダーボード上位を狙い、ベルリン、シカゴ、ニューヨークシティで戦います。
オリンピック金メダリストであり、ロンドンマラソンチャンピオンでもあるエリウド・キプチョゲとジェミマ・スムゴングが、最高ポイントでリーダーボードトップにつけており、シリーズ最終戦となる2017ボストンマラソン(4月17日)の結果を受けて決定となる名誉あるシリーズ優勝へ他の選手が名乗りを上げるには、優勝するしかありません。
秋のロードレースショーは、9月25日のベルリンマラソンで幕を開け、元世界記録保持者のウィルソン・キプサングが、史上3番目に速いマラソンランナーで同じくケニアのエマニュエル・ムタイに挑みます。
AbbottWMMシリーズVIIIを制しているキプサングは、ロンドンで5位に入り1ポイントを獲得し、男子リーダーボードで現在11位となっています。一方、シリーズV優勝者のムタイは2016年初のポイント獲得を狙っています。両者とも、平坦で速いコースとして知られるベルリンで、素晴らしい結果を出しています。キプサングは2013年2:03:23で世界記録を樹立。ムタイは2014年、デニス・キメットが世界記録を更新したレースにおいて、2:03:13という世界3番目の高速記録を出しています。
ケニアの両選手は、トラック競技のレジェンド、ケネニサ・ベケレや、同じエチオピア人で2014年に10代で世界ジュニア記録を塗り替え世界に衝撃を与えたツェガエ・メコネン等、強豪からの挑戦を受けることになります。ベケレはトラック競技において、オリンピックで3度、世界選手権で2度の優勝を収めており、オリンピックのエチオピアマラソン代表に選ばれなかった雪辱を果たすべく挑みます。ベルリン初出場となる彼は、万全の状態ではないにも関わらず印象的なパフォーマンスを見せたロンドンでの3位という結果を受け、シリーズXでは6位につけています。自己ベスト2:06以内の選手が9人も揃い、レース史上最速とも言える選手の顔ぶれにより、ベルリンの高速レースはほぼ確実なものになりました。
世界記録保持者のキメットは10月9日シカゴマラソンで、最高のコンディションへの復活を目指し走ります。キメットは世界記録(2:02:57)を樹立した2014年のベルリン以来、優勝から遠ざかっており、今年4月のロンドンでも9位に終わっていますが、シカゴでは2013年に大会記録を樹立しており、良い思い出を胸に挑みます。しかし、決してキメットの独壇場にはならず、シカゴの昨年優勝者ディクソン・チュンバと、2012年シカゴ優勝者でありAbbottWMMシリーズVII優勝者のツェガエ・ケベデ(エチオピア)と優勝を争うこととなります。この3選手は全員、シリーズXにおける初のポイント獲得を狙っています。
一方、11月6日のニューヨークシティマラソンでは、既にシリーズポイントを獲得している3選手が出場。昨年ニューヨーク優勝のスタンリー・ビウォットが、昨年3位に終わったレリサ・デシサと世界チャンピオンのギルメイ・ゲブレスラシエと戦います。ビウォットはロンドンの2位、デシサはボストンの2位という結果を受け、それぞれ16ポイントでシリーズXの3位につけています。ロンドンとリオで表彰台を逃したゲブレスラシエは、8ポイントでシリーズXの9位となっています。ニューヨークで優勝すれば、後に続く2レースを残し、キプチョゲに次ぐ2位につけることができます。
女子の順位争いも同様に熾烈を極め、ポイントを巡る争いは土曜日のベルリンでスタート。アベル・ケベデが、2010年と2012年に獲得した優勝タイトルの奪還を目指します。ケベデは1年前、世界最高記録で走ったグラディス・チェロノに敗れましたが、今年のレースでは優勝候補として、1月のドバイマラソンで2位に入った同じエチオピアのアマネ・ベリソと、シリーズIXで4位に終わっているベルハネ・ディババと戦います。
フローレンス・キプラガトは、シカゴマラソンでアツェデ・バイッサを下し優勝すれば、シリーズXでもバイッサを上回る2位につけられることを念頭に、シカゴでの優勝タイトル保持を目指します。ケニアのハーフマラソン世界記録保持者としての彼女は、4月ロンドンで3位に入っています。一方バイッサは、その6日前のボストンで優勝し25ポイントを獲得しており、リーダーボードトップのスムゴングに並ぶべく、シリーズ2勝目となるシカゴでの優勝を狙います。キプラガトと同じくケニアのヴァレンタイン・キプケテルは、ボストンで獲得した1ポイントの追加を目指し、AbbottWMM初出場となるGulume Chalaも、エチオピア勢として新たな脅威となり得ます。Chalaは昨年10月のフランクフルトマラソンにおいて、自己ベストを6分も縮めるタイムで優勝しています。
昨年のシカゴで2時間20分切りを達成しているチェロノは、シリーズIXチャンピオンであるメアリー・ケイタニーのニューヨーク3連続優勝を阻止すべく走ります。史上2番目に速い女子選手であるケイタニーが今回優勝すれば、1982年から1986年の5年に渡り連続優勝を収めたグレテ・ワイツ以来、初めて3年連続優勝を収める女子選手となります。
ドバイマラソンで3度の優勝を収めているアセレフェチュ・メルギアは昨年、ケイタニーに次ぐ2位となっています。ロンドンで5位に入った彼女は、ニューヨークで昨年より順位を上げるべく挑みます。同じエチオピアのブスネシュ・ディバも自己ベスト2時間20分を切っています。元ロサンゼルスマラソン優勝者である彼女は、2015年ボストンでは3位でしたが、今年は7位でポイント獲得に及びませんでした。今年のボストンで3位に入ったジョイス・チェプクルイも出場予定で、現在の9ポイントに追加点を加えられる可能性があります。
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