*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。
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ベケレを筆頭に豪華選手が2017 Virgin Moneyロンドンマラソンへ
4月23日(日)に開催される2017 Virgin Moneyロンドンマラソンの男子エリートレースに、エチオピアの英雄 ケネニサ・ベケレを筆頭とする世界クラスの選手が出場することが発表されました。
トラック競技においてはすでにオリンピックで3度優勝(2004アテネ10,000ⅿ、2008北京10,000ⅿ、5,000ⅿ)し、10,000ⅿと5,000ⅿの世界記録保持者であったベケレは、2016年9月のベルリンマラソンで優勝し、世界で2番目に速いマラソンランナーとなりました。ベケレは前世界記録保持者ウィルソン・キプサングとのスリリングな戦いを制し、世界記録にわずか6秒及びませんでしたが、2:03:03でフィニッシュしました。
この記録は2016年で最も早いマラソン記録となり、ハイレ・ゲブレシラシエが持つエチオピア記録を更新しました。このことはリオオリンピックのエチオピア代表にベケレを選出しなかった選考委員に強烈なメッセージを残しました。そんなベケレは今回、2013年2度目の優勝を果たしたツェガエ・ケベデ以来の、エチオピア人3人目となるロンドンマラソン優勝を狙っています。
昨年4月に初めて挑んだロンドンマラソンでは、ケニア勢のエリウド・キプチョゲとスタンレー・ビウォットには及ばずとも、3位でフィニッシュし素晴らしい走りを見せました。今や真のエリートランナーと評されるようになったベケレ、今シーズンは、キプチョゲの大会記録(2:03:05)、そしてデニス・キメットの持つ世界記録(2:02:57)ですら視野に入れているでしょう。ベケレは、「ロンドンマラソンは世界有数の素晴らしいマラソン大会であり、ここで優勝したいです。素晴らしい出場選手の中で勝利することは大変意義深いです。3位に終わった昨年の結果を受け、優勝するために何が必要かは分かっています。」とコメント。
ロンドンで2度優勝しているキプチョゲが不在の今大会でケニア勢を引っ張るビウォットは、2015年ニューヨークシティマラソンで優勝しており、ベケレの一番のライバルとなりそうです。レース2日前が誕生日のビウォットは、ロンドンマラソンを初優勝で飾り、31歳の誕生日の記念にすることを望んでいます。2014年は2位、2015年4位そして昨年は自己最高記録2:03:51で2位という結果でした。
しかしながらこの素晴らしい出場選手陣においては、2:06以内のタイムを持つ選手が7名も揃い、ベケレとビウォットはそのうちの2名にすぎません。これら選手の中には世界陸上マラソン優勝者が2名、昨年夏のリオオリンピック5位以内入賞者が3名、2016年の東京、ベルリン、シカゴ、ニューヨークそれぞれの優勝者も含まれます。
例年同様東アフリカから強豪が揃いますが、今年は、エチオピア勢の強さが特に際立っています。ブラックヒースにあるロンドンマラソンの有名なスタートラインに立つこととなる、ベケレと同国のエチオピア勢の中には、リオオリンピック銀メダリスト、東京マラソン2016優勝者のフェイサ・リレサ、2016年ドバイマラソンおよびハンブルクマラソンで優勝しているテスファイエ・アベラ、ロンドンで過去2回5位と6位に入賞し、初の表彰台を狙っているティラウン・レガサも含まれています。
一方ビウォットも、アベル・キルイやダニエル・ワンジルといった、世界トップクラスの同国ケニア勢とともに出場します。キルイは2011年、2013年の世界陸上で優勝し、2012年ロンドンオリンピックで銀メダルを獲得しています。ロンドンマラソンには、オリンピックメダル獲得の4か月前に初出場で5位となって以来の出場です。しばらく優勝から遠ざかっていましたが、昨年10月のシカゴマラソンで劇的優勝を果たし、2017年世界陸上のケニア代表選出を狙う上で、ロンドンでも良い結果を残したい考えです。ワンジルもまた、昨年10月のアムステルダムマラソンで自己ベスト記録を約3分更新する2:05:21で優勝しており、注目すべき選手の一人です。
世界陸上のチャンピオンはキルイだけではありません。エリトリアの若き新星ギルメイ・ゲブレスラシエも昨年4月に自己ベスト2:07:46で4位となったロンドンに戻ってきます。2015年世界陸上北京大会で最年少19歳で優勝し、最年少の世界的マラソンチャンピオンとなりました。さらに昨年8月のリオオリンピックで4位、11月のニューヨークで優勝し、世界最高のエリート選手の一人と称されるようになりました。
ヨーロッパからも強豪スイス選手のアブラハム・タデッセが出場します。ヨーロッパ記録に4秒及びませんでしたが、昨年3月のソウルで2:06:40を記録し、スイス記録を更新しました。エリトリア生まれのタデッセはスイスに帰化し、昨年夏のヨーロッパ選手権にスイス選手として出場、ハーフマラソンで優勝しました。またその1か月後のオリンピックで7位入賞を果たしました。元ヨーロッパ選手権10,000ⅿ銀メダリストのクリス・トンプソンは自国でイギリスを代表して走ることで、2017年世界選手権ロンドン大会のイギリス代表の座を狙います。トンプソンは3年前のロンドンマラソンデビューで11位でしたが、昨年は16位となりリオオリンピック代表入りを逃しました。
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