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AbbottWMM-リオパラリンピックマラソン 大会後レビュー

2016年9月20日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

原文こちら

フグがリオの金メダルを獲得し3戦3勝、マクファーデンはZouに敗れる


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マルセル・フグが、9月18日(日)リオパラリンピックにおいて金メダルを獲得。アボット・ワールドマラソンメジャーズ(AbbottWMM)車いすシリーズ大会での全勝をキープしました。女子レースでは、タチアナ・マクファーデンがZou Lihong(鄒 麗紅)に敗れました。

スイスのスター選手フグは、オーストラリアのクート・フェンリーとの一騎打ちに勝利し、2012年ロンドンでの銀メダルをリオでは金メダルへと変えました。一方マクファーデンは、中国のZou(鄒)に敗れ、ともにパラリンピック記録を更新する結果を残しながらも、リオパラリンピックでの5個目の金メダル獲得を逃しました。

フグとマクファーデンは、AbbottWMM初の車いすシリーズとして4月に始まった今シリーズの最初の2戦、ボストンとロンドンで、6日間しか間を空けず連勝していました。リオでの戦いを終え、フグは25ポイントを追加、マクファーデンは16ポイントを追加し、5万ドルの賞金獲得がかかるシリーズ優勝に向け確実に歩みを進めました。

フグは現在75ポイントで首位につけており、2位のフェンリー(ボストンで3位、ロンドンで2位、そしてリオで銀メダルを獲得)とは34ポイント差となっています。南アフリカのエルンスト・バンダイクは、6位でポイント獲得はできませんでしたが、シリーズリーダーボードでは3位を維持しています。韓国のキム・ギュデが銅メダルを獲得し、シリーズリーダーボードではイギリスのデヴィッド・ウィアーに次ぐ5位に入りました。ウィアーは、全5周の周回コースの一周目で車いすから落下し、棄権となっています。

マクファーデンは、優勝は逃したものの、シリーズリーダーボード2位のマニュエラ・シャーが6位となりポイントの獲得に至らなかったため、シリーズ首位としてリードを広げることに成功しました。ロンドンの初マラソンで5位となったZou (鄒)は、4年間ほぼ無敗を貫くマクファーデンに対する衝撃の勝利を収め、シリーズリーダーボードにおいて、日本の土田和歌子を上回る3位へと浮上しました。マクファーデンのチームメイトでもあるアメリカのアマンダ・マグロリーは、8人の大接戦となったラストで土田選手を制し、銅メダルを獲得はしたものの、シリーズリーダーボードでは4位から5位へと順位を落としました。

30℃を大幅に超える気温と高い湿度という苛酷な条件は、コパカバーナビーチで日光浴をする人には最高だったかもしれませんが、マラソン選手にとっては体力を奪うものとなりました。しかし、燃えるような暑さもフグとフェンリーの勢いを止めることはできず、5km地点では既に他の選手からリードを空けていました。その後間もなく、ウィアーが衝撃のラストを迎えることとなります。2012年ロンドンで4個の金メダルを獲得しているウイアーは、第2集団の最後につけていましたが、コースに落下し、パラリンピックにおけるメダル獲得のラストチャンスがついえた形となりました。

一方フグとフェンリーは先頭で勢いを増していきました。中間地点では3位以下に2分の差をつけていましたが、後半でもその差を広げていきました。お互い譲らぬまま、金メダルをかけた一騎打ちの戦いはフィニッシュラインまでもつれこみました。フグが最初に仕掛け、"シルバーブレット"(銀の弾丸)と呼ばれる彼に離されまいとフェンリーも必死に対抗しましたが、フグが1秒差でフェンリーを下し、1:26:16で優勝しました。なお、キムは約4分遅れとなる1:30:08でフィニッシュし、銅メダルを獲得しました。

女子のレースはさらに接戦となり、マクファーデンを先頭に、ラストの直線に8選手が押し寄せる形となりました。2013年以降のAbbottWMM大会で1大会を除く全てで勝利を収めているマクファーデンでしたが、この大舞台での勝利を掴むことはできませんでした。 マクファーデンはリオパラリンピックの400m, 800m, 1500m, 5000mの全てで金メダルを獲得していましたが、そのマクファーデンを僅差で下したのがZou(鄒)でした。2人は、世界記録には37秒およばなかったものの、パラリンピック記録を1分以上縮める1:38:44でフィニッシュしました。 マグロリーと土田は1秒遅れの3位と4位に入りましたが、レースは、トップ7選手がわずか3秒差という大接戦の結果に終わりました。

AbbottWMM車いすシリーズは、9月25日(日)のベルリンマラソン、10月9日(日)のシカゴマラソン、そして11月6日(日)のニューヨークシティマラソンへと続いていきます。

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*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

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