2021年11月13日(土)、一般財団法人東京マラソン財団スポーツレガシー事業2021年度実施プロジェクトの一つとして、「パラ陸上チャレンジサポート『EDORIKU 車いす陸上教室』」が開催されました!(主催:江戸川区)
講師は中村嘉代(なかむらかよ)選手(車いす女子100m元日本記録保持者)、サポート講師は吉田竜太(よしだりょうた)選手(車いすマラソン選手)です。
他にも理学療法士4名、えどがわパラスポアンバサダー8名にご協力いただき開催をしています。
当日は風がひんやりと吹いていましたが、晴天の中での開催となりました。
最終回ということもあり、すっかり顔なじみとなった参加者とえどがわパラスポアンバサダーの皆さんの和気藹々とした雰囲気の中でスタートし、皆で準備体操を行いました。
その後小学生以上の参加者は、レーサーに乗り込んだ後、ウォーミングアップ兼ねた10分間走、スタートダッシュの練習、そして100mの計測(基本2本、希望者は3本)を行いました。
スタートダッシュでは『On your marks, set...Go!』の掛け声でスタート!位置の確認など、中村選手よりご指導いただきました。
100mの計測1回目を終えた後、中村選手より個人ごとにアドバイスをいただき、再レースに向けて個人練習(フォームを確認しながらトラックを3周)をスタート。
皆さん、真剣な眼差しで取り組んでいました。
再レースでは、タイムを更新して喜ぶ姿はもちろん、更新できず悔しがる姿も印象的で参加者の皆さんが全力で取り組んでいるのが伝わってきました。
幼稚園組の参加者は、ウォーミングアップ後に競技用車いすに乗り、室内でレクリエーションや追いかけっこ・かくれんぼをしていました。
また、合間に中村選手より競技でも日常でも使えるチェアスキルを教えてもらい一生懸命練習していました。
再レース終了後は、カウンセリング・目標チェックシートの確認、整理体操をして、最終回を終えました。
閉会式では、中村選手より
「みんなに頑張ってほしいから、ずっと現役でいたいから、私は頑張っています。自分に厳しくしたら強くなれるし、それで私は強くなってきました。厳しくしているからこそ、頑張って走れることもあります。みんなも、周りから厳しいことを言われても、心折れずに頑張ってください。『速くなりたい』『強くなりたい』と思うのであれば、言われたことを頑張ってしっかりやってください。そして、自ら質問できる力を身に付けてください。何かあったら、スポーツに関することだけでなく、日常生活に関することでもいいので、私に連絡してきてください。」
と力強く、愛のあるお言葉をいただきました。
また、今回サポート講師として参加された吉田選手は、
「これから若手がひとりでも多く育ち、車いす陸上競技の選手として活躍する子が増えていってほしいです。小さい頃から車いすに慣れている方が、身体的な面でも車いす競技のスポーツに取り組みやすいと思います。楽しんでもらうことが大切だと思うので、選手を目指してもらえるようにサポートしていきたいです。」
と、車いす陸上選手の育成への想いを語ってくださいました。
最後に、2名の参加者の声を紹介します。
柘野 礼美(つげの あやみ)ちゃん(教室は5回目の参加)
来年度の教室ではレーサーに乗ってタイムを良くしたい。目標の「31:20」に近いタイムで走れるように頑張りたい!(初回タイム...34:55、最終回タイム...31:35)
久我 太一(くが たいち)くん(教室は3回目の参加)
車いす陸上教室を通して、レーサーの乗り方・走り方には慣れてきたけど、まだ速さに慣れなかった。カーブも難しい。早くレーサーに慣れて、もっと速く走れるようになりたい!
そして、過去この教室に参加したことがある増田 汐里(ますだ しおり)ちゃんが東京マラソン2021【2022年3月6日(日)開催】の10kmに出走するそうです!
大会に向け、中村選手と一緒に練習する機会もあるそうなので、大会当日、汐里ちゃんがどんなレース展開を見せてくれるか非常に楽しみです!
来年度の初回開催日には、更にパワーアップ(課題克服・新たな目標設定など)した参加者の皆さんにお会いできることを楽しみにしています♪
東京マラソン財団スポーツレガシー事業を通じて、パラ陸上チャレンジサポートへご支援いただいた皆さま、いつも温かいサポートをありがとうございます。
今後も東京マラソン財団スポーツレガシー事業では「パラ陸上チャレンジサポート」として、"体験機会を創出することで魅力を伝え、参加した方がその後も実際に競技を続けられるようにサポートする"を目標に開催協力を続けていきます。
引き続き、車いす陸上競技者への応援を、よろしくお願いいたします。
今年度の他の開催回のレポートは、江戸川区公式ウェブサイトでもご確認いただけます。