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第125回ボストンマラソンでケニア勢が男女優勝
第125回ボストンマラソンにおいて、ベンソン・キプルトとダイアナ・キプヨゲイがケニア勢の男女優勝を達成。この3週間で4大会目となったアボット・ワールドマラソンメジャーズ大会を制しました。
2人は、対照的な展開となった男女レースで、それぞれ 2:09:51と2:24:45で優勝しました。
男子レースの前半は、無名のアメリカ選手 CJアルバートソンがホプキントンのスタートから激走を見せ2分以上のリードを広げるという一風変わった展開となりました。
50km世界チャンピオンのアルバートソンは、ハーフマラソンの自己ベストを更新する力走を見せましたが、有名なニュートンヒルズの上り坂が前半で溜まった疲労に追い打ちをかけるのは間違いなく、後半の失踪は必至に見えました。
そのまま先頭で粘り続けたアルバートソンでしたが、ゆっくりそして確実に、後を追う集団との差は縮まって行き、33kmを過ぎる頃、遂にキプルトや、2017大会優勝のジョフリー・キルイ、2015大会優勝の現世界チャンピオンレリサ・デシサを含む集団が27歳のアルバートソンを捉えました。
そして35km地点でキプルトが勝負に出ると、勝利は決定的なものとなりました。30歳のキプルトはその後の5km区間を14分強で駆け抜け、ボイルストン・ストリートで観客の歓声に包まれる頃には、2位のレミ・ハイレとの差を40秒以上に広げていました。
キプルトは、「数年前10位に終わっていたので、今日の気分は爽快です。チャンピオンになれて幸せです。スピードアップした時、何人かは差を縮めて来るのが分かっていたので、ハイペースを維持して誰がついて来られるか様子を見ていました。」とコメント。
ラストのホームストレートでハイレに敗れたジェマル・イェマーが3位に入りました。
一方女子レースではキプヨゲイが、前半のスローペースを存分に活かし、先頭グループを崩すまで十分に時間をかけました。25km地点を超えてスピードアップした彼女は、30km地点を待たずして後続選手たちを10秒離していました。
エチオピアのネサネット・グデタがキプヨゲイに食らいつき、ラスト数km地点まで並走するような形になりましたが、キプヨゲイが再びスパートをかけ、グデタを突き放しました。
しかし最大の危機が、エレガントなベテラン選手エドナ・キプラガトによってもたらされました。2017大会優勝のキプラガトは、さらりとグデタを抜き去り、トップを走るキプヨゲイとの差を縮めにかかりましが、キプヨゲイには追い付くことなくフィニッシュを迎えました。
キプヨゲイは、「とても幸せです。集団のペースが落ちていたので、さぁ行こう、と自分に言い聞かせました。体調も良く、よしトライしよう、攻めよう、と思いました。急な上りもあり簡単なコースではありませんでしたが、やり切りました。」と話しました。
ここ数年ボストンでは2位止まりのキプラガトですが、今回は満足感しかない様子で、「力強く走れたし、全て計画通りでした。今日の2位フィニッシュという結果をとても嬉しく思います。私は非常に自制心が強く、集中力もあります。レースやマラソン、選手権に向けた準備をしている時はいつも、確固たる行動基準があります。計画を立て、集中し、実行する、それの繰り返しです。常に集中し、規律を守っています。」とコメントしました。
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