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AbbottWMM - 2021 Virgin Moneyロンドンマラソン 男女マラソンプレビュー

2021年10月1日

*オリジナルのリリースの正式言語は英語であり、この内容及び解釈については英語が優先となります。

男子マラソン:ビルハヌ・レゲセがエリウド・キプチョゲの記録更新に狙いを定める

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エチオピアのビルハヌ・レゲセがエリウド・キプチョゲの大会記録を更新すべく日曜のVirgin Moneyロンドンマラソンに挑みます。

今大会がロンドンデビューとなる27歳のレゲセが優勝タイトルを掴むには、ディフェンディングチャンピオンのシュラ・キタタ(エチオピア)に勝つ必要があります。

NN Running Teamのレゲセは世界歴代3位のマラソン記録を持っており、水曜の会見では、2019年にキプチョゲが樹立した大会記録(2:02:37)を更新することで、自己ベスト(2:02:48)も更新する意気込みを示しました。

東京マラソンで2回優勝しているレゲセは、「日曜日のコンディションが良ければ、それを目標に走ります。」とコメント。
キタタかレゲセが優勝した場合、アボット・ワールドマラソンメジャーズ シリーズXIII優勝に王手をかけることになります。

コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、シリーズは2021 TCSニューヨークシティマラソン終了まで延長されています。キタタは現状26ポイントで2位、ローレンス・チェロノが29ポイントでトップとなっています。

レゲセは2020年の東京マラソン優勝により、キタタにあと1ポイントと迫っています。ハムストリング損傷によりこの夏のオリンピックマラソンで途中棄権に終わったキタタは、日曜のレースでも、ペースが上がった場合には何かしら問題が生じる可能性を示唆しました。

キタタは、「良い準備が出来たし日曜に向けて自信はある。ただ、ハムストリングの痛みはそう簡単な問題ではなく、レースが高速になった場合には何かしらの支障が生じるかもしれない。」と語りました。

先週日曜のBMWベルリンマラソンでは、前半ハーフ60:48という激しいスピードレースとなりましたが、キタタもレゲセも、後半の勝負に繋げるべくペースを抑えた展開を想定しています。

ケネニサ・ベケレがキプチョゲの世界記録 2:01:39まであと2秒に迫った2019年のベルリンで、レゲセはも自己ベストを更新しています。「(先週のベルリンでは)あのペースを維持できる選手が揃ってはいなかった。日曜のロンドンでは、観衆の声援を後押しに、大会記録の更新ができるかもしれない。」と話しました。

そして当然、ケニア選手との戦いも待っています。キタタは昨年のレースで、ケニアのキプチョゲを下した初めてのエチオピア選手になりました。

今回、オリンピック2連覇のキプチョゲは不在ですが、エバンス・チェベトがケニアに優勝をもたらす可能性があります。33歳のチェベトは、2020バレンシアマラソンで大会記録2:03:00を樹立しており、ロンドンではキプチョゲからのインスピレーションを受けつつレースに挑みます。

チェベトは「キプチョゲが日曜のレースを観てくれるなら、より速く走るモチベーションになります。ライバル意識はあります。エチオピア選手たちは、後ろについておいてラスト200m、300mでスパートをかけてきます。厳しい戦いになると思いますし、優勝するには最後の強さが相当必要になると思います。」とコメントしました。

原文はこちら

女子マラソン:ロンドンでケニア選手2人が対決

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日曜のVirgin Moneyロンドンマラソン女子エリートレースで、待ちに待った興味深い直接対決が実現します。

注目選手として筆頭のケニア選手2人、ブリジット・コスゲイとジョイシリン・ジェプコスゲイは、今までAbbottWMMの大会で直接対決したことはありません。

しかし今週末、遂に直接対決することとなり、AbbottWMMシリーズXIIIの優勝タイトルの行方を左右する興味深い戦いを繰り広げます。

コスゲイは50ポイントでシリーズリーダーボードトップの座についており、もはや紹介も不要でしょう。2019年のシカゴで世界記録を更新し、ロンドンの直近2大会でも圧勝しています。

この夏に札幌で開催されたオリンピックマラソンにおける2位という結果が、2018年に風の街シカゴで初優勝を収めて以来唯一の失敗であり、彼女にとってはオリンピック銀メダルすら、満足できない結果だったかもしれません。

2019のニューヨークで(先日現役引退を発表した)偉大なメアリー・ケイタニーをも寄せ付けずに優勝し、メジャーレベルの才能を見せたジェプコスゲイは、今週末、初めてロンドンに挑みます。

ケイタニーは引退しましたが、2017年のロンドンで樹立した女子単独記録2:17:01は未だ破られていません。

2019年シカゴで記録した2:14:04という素晴らしい記録により優勝候補とされているコスゲイですが、2019年ニューヨークで素晴らしいパフォーマンスを見せたジェプコスゲイは、ロンドンの平坦なコースにおいてマラソン世界最速女子コスゲイの勝利を脅かす存在になることでしょう。

ジェプコスゲイは8月のベルリンハーフマラソンで優勝を収めており、コンディションは良好。日曜のレースでも2:20切りを目指しています。ジェプコスゲイは、「6週間前にベルリンを走って調子を確かめましたが、あれはロンドンに向けた準備の一部でした。ハーフマラソンはとても上手く行き、その後の数週間のトレーニングも順調です。2:20を切る準備はできており、ベストを尽くします。」とコメントしました。

コスゲイは、昨年の周回コースを経験しており、慣れ親しんだロンドンのコースに戻って来られて安心した、と話します

「昨年の周回コースは好きではありませんでした。グルグルと回り続け、最終的に私の頭もグルグルしていました。今回は真っすぐなコースでとても嬉しいです。先月オリンピックで走ったばかりで準備が十分ではないので、大会記録の更新は狙っていません。」とコメントしたコスゲイ。

状態が良いのは、オリンピックに出場しておらず、レース後の脚の疲労等もないジェプコスゲイの方でしょう。彼女がコスゲイを下し優勝した場合には、リーダーボードでコスゲイと同点トップに躍り出ると同時に、直接対決の勝利により優勢となります。

コスゲイのロンドン経験値がカギを握ります。「私には東京よりロンドンが向いています。東京では、苦手な暑さの中でベストを尽くしました。今度はロンドンで、再びベストな走りを見せたいです。」

コスゲイの勝利には、ロンドンでの経験値だけでなく、実力の発揮も必要になるでしょう。

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